胚の評価を点数化する…?

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

少しずつ「胚」の評価に「点数化」の動きがあります。

 

近年、多くの施設で「タイムラプスインキュベーター」の導入が進んでいます。「タイムラプスインキュベーター」とは、受精卵を育てる培養器のことです。

 

「タイムラプスインキュベーター」ではインキュベーター内の胚を一定時間ごとに撮影ができるので胚を外に出すことなく観察することが可能で、胚への負担を減らすことができます。

胚盤胞の発生率、胚盤胞の発生速度、形態良好胚盤胞率、胚盤胞移植後の妊娠率の向上が期待できるとされる培養器です。

 

インキュベーター内は「体内」に近い環境(温度37℃、二酸化炭素濃度5-6%、酸素濃度5%)を保っています。

私たちの生活環境は温度変動がありますし、二酸化炭素濃度は0.03%、酸素濃度21%と体内環境と大きな違いがあります。

 

今までは観察するために胚をインキュベーターの外に取り出し、1~7日間にわたり、一定の時間で観察をしていたので胚には観察のたびに大きなストレスがかかっていました。またできるだけ最小限の時間で観察する必要があったため、評価にも限界がありました。

 

タイムラプスインキュベーターを利用することで、胚をインキュベーターの外に取り出すことなく胚の状態を観察でき、安定した環境で培養、評価が可能になります。

 

現在、日本国内の不妊治療の施設には様々なメーカーのタイムラプスインキュベーターが導入されています。

タイムラプスインキュベーターには、培養環境をより体内に近づけ、胚の培養状態を胚にストレスを与えることなく観察できる以外の機能として「胚のスコアリングシステム」があります。


4AAや3ABやといった従来の評価方法ではなく、例えば、vitrolife社のEmbryoscopeというタイムラプスインキュベーターでは iDA スコアという評価方法が利用でき、10点満点で胚の評価ができます。

iDA スコアは AI によるスコアリングシステムですが、AI によるスコアリングなので、どこが評価されているのかがわかりにくいのですが、iDAScore によるスコアリングは、従来の胚の評価と同等またはそれ以上に機能するとする報告もあります。

新しい技術であるため、現時点では従来の評価の補促データとして用いるべきだと思いますが、今後、精度の向上が明らかになって行けば、スコアリングの完全自動化、手作業による評価の回数軽減、培養士別のばらつきによるバイアスを減少が期待できるため、一般的になっていくかもしれません。

 

良い胚を作るために、漢方・鍼灸のサポートも有効です。ご相談ください。

 

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