実は(知っている方もいらっしゃると思いますが・・・)「胚移植」を行う際、子宮のどこの場所に移植するのかというのも重要です。
ですので「胚移植」は妊娠結果を左右するとても大切な手技となります。
移植の方法や位置が不適切であれば、いままでの努力が無駄になってしまう可能性があります。
米国生殖医学会(ASRM)による胚移植ガイドラインによればその位置は子宮の上部で、中央がよく、子宮の奥(子宮底)から1cm以上手前がよいとしています。
このほかに、エコーガイド下で行うのが良い、ソフトカテーテルの方が良いなど、エビデンスレベルがわけられ、いろいろポイントがあります。
自然妊娠では受精した卵は卵管を通って子宮内腔に入り、子宮内腔の上部に着床しますので、胚移植では自然の着床部位と同じになるように移植をすると成績が良くなるようです。
短時間でサッと終わってしまうのであまりみなさん気にされていないようですが、移植位置はミリ単位で調整されています。多くの人の努力が無駄にならないように細心の注意を払って行われています。
移植後は以前はベッドで安静にしていた時期もありますが、上記ガイドラインでも記載がありますが、今は移植後の安静は不要です。
上記の米国でのガイドラインでは「漢方の効果については未だよくわかっていない」ものとして触れられています。
漢方でサポートする際、中医学的(東洋医学的)な視点で体の状態を捉え一人ひとりに合わせた調整を行なっているので、この漢方を使えば、このような結果になるというような、西洋医学的なエビデンスを構築しにくいのが現状です。
現在中国ではなんとかして西洋医学的に見ても納得できるようなエビデンスを構築するために多くの研究者が論文を発表しています。
妊活・不妊治療では、西洋医学的な治療でも目的が達成できない方がいらっしゃるもの現実です。
漢方を飲まれているかたは、その効果を感じていただけていると思いますが、もしうまくいかず、悩まれている方がいらっしゃるのであれば、+αの方法として、漢方や他の統合医療なども組み合わせてみてください。
視点を変えると見えてくるものがあるかもしれません。
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