習慣的な運動の効果とトラウマ記憶

PTSD（心的外傷後ストレス障害）では、恐怖心がコントロールできない「トラウマ記憶」が、時と場所を選ばずに呼び起こされる「フラッシュバック」が起こり、日常生活に多大な影響を与えます

これらの詳細なメカニズムについてはわからないこともあり、決定的な治療法はまだありません

一方、近年の研究では「トラウマ記憶」が脳のどの部位に関わっているのかは少しずつわかってきました

ある研究によれば、習慣的な軽い運動が「トラウマ記憶」の消去を促進する可能性が指摘されています

「トラウマ記憶」の消去に「BDNF（脳由来神経栄養因子）」が重要な因子と考えられていて、習慣的な運動によって脳内での発現が高まるそうです

自然災害が多い日本では突発的な地震・津波などにより「トラウマ記憶」が形成されて PTSD が起こりやすいと言われおり、その予防や治療に有効な方法が求められています

これらの治療には専門家のサポート必要ですが、習慣的な運動習慣は予防に役立つ可能性があります