こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
妊活・不妊治療・妊娠中は「食事」の内容がとても重要になります。
食事、それも着床期の食事の内容が「胚の成長」に影響を与える可能性を指摘した報告があります。
妊娠第1期の発育に影響があると、早産、低出生体重児などのリスク、出生時のリスク、その後の発育や、肥満のリスク、非伝染性疾患のリスクと関連していることが知られています。原因としては、母親の栄養素の過不足が考えられています。
近年、食生活の中に、パッケージ化されてすぐに食べられる加工食品の割合が増えてきました。ヨーロッパでは、家庭で購入する食品の10%〜50%が「超加工食品」であるという報告があります。
「超加工食品」とは、食品から物理的・化学的に抽出された物質を主成分とする製品のことを言います。「超加工食品」には、冷凍食品、清涼飲料、ファストフード、味の濃いスナック、加糖のシリアルなどが該当し、多くは砂糖や塩、脂肪、人工着色料、防腐剤などの添加物を含みます。
「超加工食品」は栄養素的に、糖分や飽和脂肪酸が多く、食物繊維やビタミンが不足している傾向があります。そのため食事に占める「超加工食品」の割合が増えると食事全体の栄養の質に悪影響を及ぼす可能性があります。
このような「超加工食品」の摂取が増えると、肥満、高血圧、癌などの非伝染性疾患のリスクが上昇することがこれまでにわかっています。
これまで母親の「超加工食品」の摂取が妊娠の経過や転帰に与える影響について調査した研究はほとんどありませんでした。
母親の食物摂取は胚の主な栄養源となるため、「超加工食品」を主体とした食事は胚の成長に悪影響を及ぼす可能性があると考えられます。今回の報告では、頭殿長(CRL)と胚体積(EV)を測定することで、着床・妊娠前後の母親の超加工食品摂取が胚の成長に関連するかどうかを調べました。
その結果、母親の超加工食品の摂取が増えるとともに頭殿長(CRL)と胚体積(EV)が小さくなることが示されました。
なぜこの様なことが起こるのか、大きく2つの理由が考えられます。
まず、「超加工食品」は糖分や飽和脂肪を多く含むため、一般的に栄養価が低いことがあげられます。したがって、「超加工食品」の摂取量の増加により、食事の質が低下し、エネルギー摂取量が増加する可能性が考えられます。実際にこれまでの報告でも示されている様に、栄養素の過不足は胎児の発達の重大な障害と関連しています。
もう一つは、超加工食品の化学的性質、構造の特性に関係するもので、栄養以外の影響です。食品添加物は、消費者を悪影響から守るために個々の食品ごとにその含有量が規制されていますが、長期間の累積摂取による健康への影響は必ずしも完全には明らかになっていないものもあります。
これらの「化学物質」が腸内細菌叢の構成、機能、細菌-宿主間相互作用に影響を与える可能性もあります。食事の影響により腸内細菌叢が変化し、腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオシス)や他の細菌の侵入を招き、不必要な「炎症」につながる可能性もあります。
母親のライフスタイルと胚の成長との間にこれまで知られている研究をもとに関連性を考えると、着床期前後の母親の「超加工食品」の摂取が胚の成長に与える影響は、母親の喫煙(1日10本以上)と同等の影響であり、アルコールよりも大きいと考えらます。
今回の研究は、「超加工食品」の摂取と胚の成長障害との間に負の関連を示した「はじめて」の報告で、胚の成長には母親の食事がとても重要であることを示すものです。
「超加工食品」の摂取量を減らすことは、妊娠の結果や長期的な母体と新生児の健康を改善するためには重要です。
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