こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
「しびれ」や「慢性的な痛み」って厄介ですよね。
「しびれ」はまず何科を受診したら良いかもわかりにくいですし、症状がすぐにおさまるかといったらなかなかしぶといし、病院へ行けばメチコバール、リリカなどどこへ行っても同じ内容の処方だったり・・・。「慢性的な痛み」は通常の痛み止めが効かないケースも多く、こちらもなかなか治らないことが多い症状の1つです。
このような「しびれ」や「慢性的な痛み」は漢方の相談で比較的多い症状です。
「しびれ」や「慢性的な痛み」がなかなか良くならない時に試されることが多い処方の1つに「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」があります。
牛車腎気丸は「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という処方に、牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)を加えたものですが、もともとの八味地黄丸の適応のうち、下半身のしびれや腰痛、むくみ、尿量の減少などが強い場合に用いるとされる処方です。原典の《済生方》では「腎虚して腰重く、脚腫し、小便利せざるを治す」とあります。
西洋医学的には腰痛、坐骨神経痛、腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病、高血圧、前立腺肥大症、白内障、脳卒中後遺症、膀胱炎、皮膚瘙痒症、陰萎などに用いられることもありますが、実はこの「牛車腎気丸」、科学的にもその作用機序がわかってきている漢方で、「しびれ」や「慢性的な痛み」に対して、中枢性の作用と末梢性の作用があることがわかっています。
中枢性作用としては脊髄に作用することで痛みの伝達を抑え、しびれを改善し、末梢性作用としては末梢神経周辺の血流を改善し痛みや冷えを和らげたり、また末梢にある痛みの受容体の活性化を抑制することで痛みを止めます。
中医学的に体調、体質を判断した上でこれらの「しびれ」や「慢性的な痛み」に使用するとより効果的に症状を改善します。
「しびれ」、「慢性的な痛み」は厄介な症状ですが、漢方が役立つ場面も多いので、お悩みの方は一度ご相談ください。
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