「気持ち」のコントロールの仕方について、中医学的に考えてみました。
こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
生活の中で中医学の教えが、気持ちをコントロールするのに役立つことがあります。
中医学には「五行論」という考え方があります。
これは生活の要素を5つに分類して世界を捉えるという考え方です。
「世界は5つの要素(木・火・土・金・水)で成り立っている」
と考えたわけですが、さらにこの5つの要素の間には「生み出す関係=相生(そうせい)」と「抑制する関係=相剋(そうこく)」があり、この関係性によって、バランスが保たれていると考えます。
その考えが下の図です。
5つの要素は物質だけではなく、全てのものが分類されます。
感情も然り。
木には「怒」
火には「喜」
土には「思」
金には「悲憂」
水には「驚恐」
が振り分けられます。なんか不思議ですね。
そんな感情ですが、上の図の中の図のように「抑制する」仕組みもあります。
例えば、「思い悩んで気持ちが落ち込んで、くよくよしてしまう」という感情を上の図の関係を用いてコントロールする方法を考えてみます。
「思い悩む」という(土)の性質に属する行き過ぎた感情を(木)の性質を使って抑えます。(木)→(土)の関係ですね。
(木)の性質には「木」そのものものも含まれますので、木や自然に触れることで落ち着かせることができます。
「イライラして怒りっぽくなってしまった」
この場合、イライラは(木)の性質が行き過ぎたものですので、「澄んだ清いもの、清涼感があるもの」という「金」の性質を利用することで落ち着かせることができます。
「いろんなものが怖く不安になり、おどおどしてしまう」
この場合、必要以上におどおどしてしまうのは(水)の性質が行き過ぎたものですので、(土)の性質を利用することで落ち着かせることができます。
「土」そのものでももちろん良いので、畑や家庭菜園で「土」に触れたりするのが良いと思います。
意外かもしれませんが、効果的です。
そしてこういった考え方をさらに応用させたのものが中医学や漢方になります。
もし日々の生活でなにか困ったことがあれば、生活の中に取り入れてもいいですし、漢方を服用するのも効果的です。
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