タナココ母親の葉酸摂取不足は子どもの精液所見に影響する可能性を指摘した報告があります。
ちょっと驚いた報告です。
男性の生殖能力の低下が懸念されていますが、その原因の１つに「母親の葉酸摂取不足」を指摘する報告があります。
この報告では、妊娠中期における母親の総葉酸摂取量（食事＋サプリメント）の低下は、息子の精子数の減少と精巣体積の減少と関連していました。
実際に妊娠する能力に影響を与えるかどうかについては、さらなる調査が必要としていますが、妊娠中期以後も葉酸の補充をしておいた方がよいと言えると思います。
日本で推奨される葉酸摂取量はやや少なめで、さらに、日本人女性の約65％は葉酸を利用するのが遺伝的に苦手な体質であるとされています。もちろん闇雲に摂れば良いというものではありませんが、量については少し意識して多めが良い（サプリメントとして800μg程度）とする報告が多いです。
葉酸は妊活で重要なものの１つです。
胎児の神経管閉鎖障害発症リスク低減のために十分な葉酸摂取が必要であるだけでなく、息子の精子数の減少につながる可能性があることも知っておく必要があります。
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