正常胚移植をすれば、年齢は関係ない?

タナココ

年齢が高くなると、妊娠率が低下しますが、その原因はどこにあるのでしょうか? 卵子でしょうか? 子宮内膜でしょうか?

日本産科婦人科学会が報告している2022年の生殖補助医療の成績が以下のグラフです

年齢が高くなるにつれて妊娠率、出生率(グラフでは「生産率」)が低下し、流産率が上昇します

その原因は「卵」にあるのか「子宮」にあるのか…を調べた報告です

2017年10月〜2021年10月に 39〜46 歳の、自己卵子(卵子年齢 41.1 歳)提供卵子(卵子年齢 26.1 歳)とにおいて、事前にPGTを行い正常胚移植の結果を調べました

その結果は以下のようになりました

自己卵子(卵子年齢41.1歳)提供卵子(卵子年齢26.1歳)
着床率57.2%57.9%
流産率14.4%16.2%
子宮外妊娠率0.36%0.72%
出生率42.5%41.0%

これまでも、妊娠率低下の要因の大きな部分は「卵子の老化」による胚の「染色体異常」が大きな要因であり、子宮内膜の影響は少ないとされています

今回の報告は「正常胚」であれば、卵子年齢の影響はなく、妊娠成績は変わらないことを示しており、やはり重要なのは「卵子」のダメージを減らすことであることがわかりました

「これまで」のダメージはなかったことにはできませんが、「これから」のダメージから「卵子」を守っていくことはできます

特に「漢方」による「卵子を守る処方」は有効と考えられますので、妊活・不妊治療には漢方をぜひ取り入れてみてください

妊娠・出産への道筋をよりしっかりと、確かなものにするために役立ててください

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