次の妊娠まではどのくらいあけたらよいのか?

タナココ

第2子、第3子を希望する場合、次の妊娠までの期間はどのくらいあけたら良いのでしょうか。授乳中でも月経が再開したら妊活はすぐに始めても良いのでしょうか。

産後は、プロラクチンとオキシトシンというホルモンが分泌されます。
プロラクチンは乳汁の分泌を促すホルモンで、オキシトシンは子宮収縮を促し産後の回復に必要なホルモンです。

授乳中はプロラクチンが分泌されますが、このホルモンが排卵を抑制する働きもありますので妊娠しにくくなります。

これは産後すぐに妊娠すると母親と子どもを守れなくなるため、授乳中は妊娠しにくくなるという体の仕組みによるものです。

頻回に授乳している間は排卵も起こりにくくなりますので妊娠はしにくいですが、たとえば凍結胚がある場合は授乳中で月経がなくてもホルモン補充周期であれば移植は可能です。

月経が再開すれば、妊娠自体はできますが、月経の再開には個人差も大きく、産後2~3カ月で再開する人もいれば、1年を過ぎても月経が再開しない人もいます。

月経が再開すればいつ妊娠しても問題ないのでしょうか。
たとえば産後半年後で妊娠しても安全に出産できるのでしょうか。

WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、前回の出産から最低でも18ヶ月、理想は24ヶ月空けることを推奨しています。

これまでの報告では新生児死亡率や乳児死亡率、低出生体重児、胎児発育遅延、早産の危険性、妊産婦死亡率のリスクも高くなることが示されています。

一方、日本は質の高い医療体制が整っていることもあり、24ヶ月未満での妊娠でも問題ないとする考え方もあります。その場合は、母親の身体機能の回復以外にも、体力や精神的な負担、子育ての負担、赤ちゃんへの影響などを総合的に考えて進めることが大切です。

次の妊娠を早く希望する場合は、授乳している間は妊娠しにくいため、ミルクへの変更や卒乳するタイミングを計画したり、前児の周産期の状況などを踏まえて進めていきましょう。

授乳がどうしてもやめられず、でも妊活は進めたいという場合は、母親の栄養状態に気をつけながら進めていくことが必要です。たとえば授乳中の場合は授乳していない母親に比べて貧血になりやすいなどの傾向があります。

これまで、授乳中の妊娠は、早産や流産、低出生体重児に繋がりやすいと言われていましたが、いくつかの報告では授乳による早産、流産、低出生体重児の割合は変わらないとしており、過度に心配する必要はなさそうです。

また授乳時の乳頭刺激は子宮を収縮させるオキシトシンの分泌を促進するため、これまでは早産や流産を引き起こす可能性があるとされていましたが、通常の妊娠・出産にくらべて早産や流産の割合にはほぼ差がないという報告があります。ただし体の仕組みとしての可能性は残りますの注意が必要です。

これまでの報告から出産と妊娠の期間が短ければ短いほど母子ともにリスクが高くなることはわかっていますので、病院では1年以上は妊娠期間を空けるように言われることが多いようです。

第2子、第3子を希望する場合、妊孕性や妊娠出産のリスクを考慮しながら、体の栄養状態やホルモンの状態、子宮収縮の可能性を考えて、一人ひとりに適切な妊活再開の時期を決めていくことが大切です。

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