早発卵巣不全(早発閉経、POI)の刺激法について

タナココ

近年、早発卵巣不全(早発閉経、POI)の刺激法で、ロング法が見直されつつあるようです

現在、アンタゴニスト法やPPOS法が盛んに行われる中、古典的な卵巣刺激法の1つで最近「卵巣反応が低い人」への有効性が報告されることが増えてきている刺激法に「ロング法」があります

「ロング法」はできる限り多くの卵子を採取する「高刺激」で、採卵を予定している前周期の高温期の中期から採卵までの間、毎日排卵を促すGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アゴニストの点鼻薬を用います

準備の期間が長いため「ロング法」と呼ばれています

ロング法は通常

・月経周期が25~38日の正常範囲内の方
・卵巣機能が良好な方
・年齢が若い方(20~30代)
・AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値が高い方

に用いられます

早発LHサージを抑えるために開発された方法です

通常GnRHアゴニストを投与すると刺激直後は「フレア・アップ」と呼ばれる現象がおこり、FSH・LHの分泌増加が起こります

継続して使用すると次第に反応性が低下し、結果としてFSH・LHの分泌が抑制されLHサージを抑制することができます

その状態で、月経後からhMG/FSH製剤を使用して卵胞の発育を行います

「ロング法」は採卵日を調節しやすいこと、早発LHサージを抑制できることがメリットですが、デメリットとしては、hMG/FSH製剤 やGnRHアゴニストの使用量が多いため、経済的負担が大きいこと、治療期間が長いこと、PCOSなどのハイレスポンダーに使用した場合にOHSSのリスクが高まることがあります

近年、この「ロング法」が早発卵巣不全(POI)の方に効果的なケースが報告されています

その方法とは 

採卵前周期月経第21日目から採卵決定までGnRH アゴニストを連日投、基準はFSH < 5 mIU/mL、 LH < 5 mIU/mL、 E2 < 30 pg/mL、 および P < 0.6 ng/mL、子宮内膜 ≦ 5 mm、 胞状卵胞 4–7 mmで、ゴナールF225–300 IU/日で開始し、卵胞の成長に応じてゴナドトロピンの使用量を調整し、hCGでトリガー

というものでした

早発卵巣不全(早発閉経、POI)は治療が困難になることがあります

西洋医学では、様々な方法が試みられていますが、今回の報告もその1つです
古典的な刺激法と言われることも多く、時間や手間がかかりますが、最近盛んに行われているアンタゴニスト法、PPOS法でもうまくいかなかった方が、ロング法でうまくいくケースに遭遇します

AMHも極端に低く、卵巣の反応性が低下していることが多いため、病院・クリニックの治療と合わせて、体の内側の環境を整える漢方を併用することが役立ちます

さまざまな方法を組み合わせて、妊活・不妊治療を進めていくことが大切です

漢方の処方は一人ひとり、生薬単位での調整が重要です
これまでも漢方を試したけどうまくいかないという方でも、細かく、丁寧に調整することでしっかり効果がでるようになります

ぜひご相談ください

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