新型肺炎(新型コロナウイルス肺炎)と妊婦・授乳婦・小児

今回の新型肺炎(新型コロナウイルス肺炎)の広がりで、妊活・妊娠・授乳されている方からお問い合わせをいただいております。

心配している方も多いようですので現時点での医学的な見解をお知らせしたいと思います。

状況は刻々と変わっています。その都度最新の情報はリンク先よりご確認ください。

 

日本産婦人科医会<詳細はリンク先をご確認ください>

新型コロナウイルス地域蔓延状態における現場対応のQ&A 2020/03/10

現時点では、妊娠中に感染すると妊婦さん自身の症状は(妊婦でない方に比して)重くなるという報告はなく、少数例ではありますが赤ちゃんへの感染はみられなかったとの報告が中国からありました。(判明次第、情報を追加します)

万が一妊婦さんが本症にかかってしまった場合は、専門の医療機関(※)で 治療や分娩管理を行うこともあります。分娩については、帝王切開が多いという 報告が中国からありますが、症状や医療機関の体制によって方針が異なること もあります。 ※現在厚労省では、各都道府県に地域の実情に応じた対応が取れるよう要請しています。

 

日本産婦人科感染症学会<詳細はリンク先をご確認ください>

新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(2020年2月27日現在、3月12日項目追加)ほか

インフルエンザなどの他の呼吸器感染症と同様に、母体の呼吸器感染症が胎児に直接感染することはありませんし、コロナウイルス 感染症は新型ウイルスであっても、現時点では以前のH1N1インフルエンザ A2009 での妊婦における重症化や死亡率の増加、2016年のジカ熱による⼩頭症などの先天性障害などのような、妊婦さんにおける重症化や胎児の障害はみられていません。2/12付のLancetの報告では、武漢で妊娠後期にCONVID-19に罹患した妊婦さんでは子宮内感染は見られなかったとしています。妊婦さんが肺炎になると、横隔膜が持ち上がるために、肺での換気が抑制され、またうっ⾎しやすいことから重症化する可能性があります。妊婦さんは⼈混みを避ける、こまめに⼿洗いするなどの注意が必要です。人混みでは⾶沫感染を防ぐために可能であればマスクをかけることが望ましいのですが、WHOは一般の方のマスクの着用の効果はほとんどないとしています。糞便中にもウイルスが排出されるという報告がありますので、トイレに⼊った後や⾷事の前には必ず⽯鹸で⼿を洗ってください。予防では流水・石鹸での手洗い、消毒が有効です。妊娠している方が感染した場合 妊娠初期・中期に流早産を来す可能性は高くないと考えられています。また、胎児奇形の報告は現在のところありません。従って感染が心配な場合、まずは自宅安静で様子を見てください。37.5 度以上の発熱が 2 日以上続く場合は帰国者・接触者相談センターにご相談ください。その指示により指定された医療機関を受診していただきます。 場合によっては妊婦健診を 1-2 週遅らせることも考慮してください。

 

日本小児科学会<詳細はリンク先をご確認ください>

学会の考え方・提言・見解等 2020年3月13日

現時点では情報が少なく、分からない点が多いです。中国からの報告では家庭内感染例が多く、発熱乾いた咳倦怠感を訴える一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ない様です。一部、嘔吐、腹痛・下痢などの消化器症状が認められました。血液検査でも明らかな特徴はありません。胸部エックス線検査や肺のCT検査を行うと肺炎が認められる患者もいますが、ほとんどが1〜2週で回復しています。感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられない事に注意しなければなりません。母親が感染している場合は、接触や咳を介してお子さんが感染するリスクがありますので、直接の授乳は避ける必要があります。母乳自体の安全性については現時点では明らかではありませんが、中国からの報告では、感染した女性6名の母乳を調べたところウイルスは検出されなかったと報告されています。従って、母親が解熱し状態が安定していれば、手洗い等を行った上で搾乳により母乳を与えることは可能と思われます。

 

中国の1歳未満の乳児におけるコロナウイルス感染症についての報告では、全ての乳児で、集中治療や人工呼吸器を必要とせず、深刻な合併症もなかったとあります。乳児は自分自身では防御できないため、関わる大人はマスク、手洗い、手指消毒、乳児のおもちゃ・食器の消毒が必要です。

このほか、妊娠中は、妊娠していない時に比べ免疫力が低め(免疫寛容状態)にありますので、新型コロナウイルスに限らず、感染症にかかると重症化しやすくなる可能性があります。

感染経路については接触感染、飛沫感染のほか、エアロゾル感染、糞口感染も疑われています。私たちができることは、風邪やインフルエンザと同様の対応をしっかりすることしかありません。

基本はマスク、うがい、手洗いですが、マスクを手に入れることが難しい状況を考えると、不必要に不特定多数がいる場所には出かけない、手洗い・手指消毒をしっかり行う必要があります。そして不用意に目、鼻、口に触れないことも重要です。

手すり、椅子など接触機会の多い部分は0.1%次亜塩素酸ナトリウムで拭きあげ、環境消毒も行いましょう

新型肺炎以外の感染症にも十分な注意が必要です。

 

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厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について

厚生労働省 新型コロナウイルスに係る厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)の設置について

国立感染症研究所 コロナウイルスとは

国立感染症研究所 感染症疫学センター

日本感染症学会 新型コロナウイルス感染症

東京都感染症情報センター 新型コロナウイルス感染症に関する情報

日本環境感染学会 「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第1版)」の公開について

厚生労働省検疫所 FORTH 海外感染症発生状況

東京都福祉保健局 保育所等における新型コロナウイルスへの対応について

日本小児科医会 小児科関連情報

米国疾病予防管理センター(CDC) Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)

欧州疾病予防管理センター(ECDC) COVID-19

香港衛生部健康予防センター(CHP) Severe Respiratory Disease associated with a Novel Infectious Agent

Johns Hopkins大学 新型コロナウイルスリアルタイム発生状況

 

問い合わせ 相模原 漢方薬局 鍼灸 接骨院

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