「着床」に適した内膜かどうかの検査に「着床の窓」の検査があります。現在も行われている検査ではありますが、ERA(子宮内膜着床能検査)については近年否定的な研究報告が増えています。
「ERA」いわゆる「着床の窓」については、近年は下火になってきています。
否定的な報告がこれまでもありましたが、決定的だったのは、2022年のこちらの報告です。
盛大に否定されました。
掲載された雑誌は国際的に信頼されている5種類の総合医学雑誌、通称「ビッグ5」の1つである「JAMA (Journal of the American Medical Association) 」
インパクトが大きい報告でした。
さて、最近新たな「着床予測因子」として「 EFRサイン(Endometrial Failure Risk Signature 」が報告されています。
この報告を見てみると、「ERA」について報告した論文の筆頭著者と同一人物。つまり、ERAを報告したグループが、新しい予測因子を報告したということになります。
内容を見てみると「着床の窓」とは全く関係のない検査で、「黄体期」に内膜を採取し、調節、代謝、免疫、炎症に関わる遺伝子を調べて「着床しやすい内膜(good)」または「着床しにくい(poor)」に分けて調べたもののようです。
その結果
poor | good | |
妊娠率 | 44.6% | 79.6% |
出生率 | 25.6% | 77.6% |
流産率 | 22.2% | 2.6% |
生化学的流産 | 20.4% | 0% |
この結果だけを見たら、検査をして移植前にある程度の「期待」「覚悟」ができることになり、もしかしたら、移植する胚の選択にも役立つかもしれません。
一方で、不安視する声もあります。
ERA(子宮内膜着床能検査)の二の舞になるのではないかという不安です。
十分な検証がなされないまま、市場に投入されたのが「ERA」いわゆる着床の窓です。新たな検査ができてきたということは、あの時と同様に十分に検証される前に市場投入されるのではないかという不安が生じても仕方がありません。
「ERA」と同じ轍を踏むのではないかという心配があるのは当然です。
現在の流れとしては、子宮内膜が原因である着床障害の可能性は多くないという考え方になりつつあります。
もし新たな検査が市場に導入される場合は、同じようなことにならないようにしてほしいと思います。
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