採卵時、変性卵が多いと落ち込みますよね…
でも、頑張って育ってくれた卵からの大切なメッセージでもあります
変性卵には明確な定義はありませんが、細胞が黒ずんでいたり縮んでしまっていたりして、細胞としての能力がない場合「変性卵」としています。「deg」と表記することもあります。
・採卵時に変性したもの
・採卵後に卵の周りの細胞を取り除いた時(裸化)に分かる変性
・顕微授精の時や顕微授精後にわかる変性
「変性卵」といってもいろいろあります。
卵子の細胞膜が破れてしまっているような変性であれば、採卵時の変性の可能性があります。これは採卵針が細すぎたり、吸引圧が高かったりするのが原因です。
その場合、針の太さを調整したり、圧力を減らすためにゆっくりと吸引したりすることで変性卵を減らすことができます。
現在は、採卵時の吸引力を一定にできる「ポンプ式」が主流です。このほか「手引き」と言って医師がシリンジで吸引する方法もありますがポンプ式の方が変性率は低いとされています。
「手引き」の場合も上手に行えば、変性率は低く、ポンプ式よりも早く確実なため、こちらを採用している施設もあります。
通常、変性卵の割合は採卵の5%以下とされますが、40歳を超えると3つに1つが変性卵となるというデータがあります。
変性卵が生じる原因のベースには年齢や卵巣機能低下などが存在することが多いのですが、変性発覚のタイミングにより、解決策は変わってきます。
「変性卵」を言われたら、どのタイミングでの変性なのかを聞いておくと、それを改善の糸口として対策をとることができます。頑張って育ってきた卵ですから「変性卵」と一言で片付けず対策に繋げていきましょう。
「変性卵」と言われるとがっかりしてしまいますが、頑張って育ってくれた卵からの貴重なメッセージです。そのメッセージを正しく理解し次に繋げていきましょう。
卵のダメージを少なくすることは「変性卵」を減らすために有効な手段の1つです。卵が育っていく環境を調整する漢方は、「変性卵」を少なくするために有効な方法の1つです。
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