授乳中でも妊活はできるのか、授乳中の妊活にデメリットはないのか

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

出産後、第2子、第3子を希望する際、いつから妊活・不妊治療を始めたら良いか相談を受けることがあります。

 

授乳中は子どもを守っていかなければいけませんので、体は妊娠しにくい状態になっています。授乳中は母乳の分泌に関係するオキシトシンが増えますが、同時に子宮を収縮させる働きもあるため、授乳中に妊娠しても早産や自然流産を誘発する可能性があるからです。

 

実際はどうなのでしょうか。このことについて調べた研究があります。

1990 年〜 2015 年の間に実施された19件の研究報告についてのレビューですが、この報告からは、妊娠中の母乳育児と早産や自然流産との間には明確な関連はなさそうに見えます。

 

しかし、その後のこちらの報告では少し違う結果になっています。2002 年〜 2015 年の間に 10,661 名の妊娠中の母乳育児と流産について調べた報告です。

報告では、妊娠中の完全母乳育児での流産率は35%で、補完的な母乳育児 (子どもが他の食物も摂取した場合)の14%、母乳で育てなかった場合の15%に比べ高いことを示しています。

さらに統計的な処理をおこなった後では、流産のリスクは、母親が母乳で育てられていない場合よりも母乳だけで育てられた場合の方が3.9倍高いことが示されました。一方、補完的な母乳育児では流産率の増加は見られませんでした。

 

と、これまでの報告と相反する結果になりました。

 

現段階では、研究者によってもいまだ「賛否」がある状況で、結論は出ていません。

 

これらのことから、現状で言えることは、体の生理的な反応を考えると授乳中に妊活・不妊治療ができないことはないが、子宮収縮を起こす可能性もあるため、妊活・不妊治療をする際は、その可能性は減らしたほうが良さそうで、妊活・不妊治療中はできれば授乳中ではない方がおそらくよく、また授乳を無理に終えて母子ともにストレスを感じながら妊活・不妊治療を再開するよりは、無理のないタイミングで断乳をしてから再開をした方が望ましいということになると思います。

妊活・不妊治療を進める上で時間があまりない場合、第2子、第3子を希望する際は、断乳の時期が遅くなりすぎないように気をつけながら、再開のタイミングを上手に作っていきましょう。

 


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西洋医学的には、卵子を積極的に守る方法はありませんが、漢方では「卵」を育てながら、発育途中のさまざまなストレスからどうやって「卵」を守っていくかも考えて処方を組み立てていきます。体の調子を整えるだけの処方ではないのが特徴です。ダメージから守られて育った卵は、良い結果に繋がりやすいので、妊活されている方にはぜひタナココのオリジナルの漢方を取り入れて欲しいと思います。


 

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