こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
高齢者の鍼灸・接骨院での施術の際に、「運動しましょう」とお話しすることがあります。
「もう歳だから今さら運動したって・・・」
「痛みが取れればいいから・・・」
とおっしゃられる方がいらっしゃいます。
でも、この運動、痛みが起こりにくい体にするだけでなく、体の中の健康のことも考えてのアドバイスでもあります。
運動は何歳になっても、筋肉と体の内部に良い効果をもたらします。
ですので、運動を「もう歳だから・・・」とか「いまさら・・・」と諦めないでください。
今回の研究によると、運動は様々な疾患の原因となる「慢性炎症」を和らげる可能性が示唆されています。
炎症は内的・外的ストレスに対する生体防御反応であり、本質的に保護的・適応的な応答で、生命維持には必要な反応です。
炎症には「急性炎症」と「慢性炎症」がありますが、急性炎症はいわゆる炎症の四徴(熱感・発赤・疼痛・腫脹)を呈する典型的な生体防御反応で、一過性に誘導され、炎症反応のピークを越えると健常状態にもどります。
一方で「慢性炎症」は明らかな急性炎症の特徴(炎症の四徴)を示さず、低レベルの炎症反応が長期にわたり持続・遷延化することが特徴です。
そして近年の研究でこの「慢性炎症」が、動脈硬化やがん、糖尿病、慢性腎臓病、アルツハイマーなど様々な疾患と関係があることがわかっています。
また、加齢により免疫系はその効率と正確性が低下することが知られており,このような加齢に伴う変化は免疫老化と呼ばれ、炎症を推進・抑制するネットワークの異常が生じ低レベルの炎症状態の持続、つまり「慢性炎症」がもたらされます。
そのため、高齢者の健康維持には「慢性炎症」を起こさない様にすることが重要となるわけです。
今回の研究報告では運動が「慢性炎症」を軽減させることを報告しています。
病気になりにくい体を作るための日々の「運動」を「今さら・・・」と思わずに取り入れてみてください。
特に高齢の方では特に、運動機能の向上の結果はすぐに現れてきますし、続いて体の中の調子が良くなってくることも実感できるようになります。
今年は運動ができる機会が少なくなってしまいましたが、タナココ鍼灸接骨院では、一人ひとりに合わせた日々の運動のアドバイスも行なっておりますので是非ご相談下さい。
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