🌙 眠る前のたった15分、何をするかで翌朝が変わる?
寝る前の時間、スマホをいじってから眠るのが「習慣」になっている人は多いと思います。実はその「いつもの習慣」が、翌朝のスッキリ感や眠りの深さに思っている以上の影響を与えているかもしれません。
今回紹介するのは、スマホではなく「あること」を寝る前の15分間に行った人たちに見られた、ちょっと興味深い変化に関する研究です。
薬でもなく、難しい運動でもなく、誰でもできるシンプルな方法。それを30日間続けたところ、ある「変化」が見えてきました。
今回の研究は中医学の考え方ともつながる内容で、現代の生活の質を上げるためのヒントが詰まっています。
最後まで読むことで、眠る前の15分をどう使うかを見直したくなります。
では続きを…
🎯 この研究、なにを比べたの?
研究で比べたのは、「寝る前にスマホを見る習慣」と「寝る前にゆっくり呼吸をする習慣」です。毎晩15分間、その行動を30日間続けてもらい、眠りにどんな変化が出るかを調べました。
対象は20代前後の若い男女。全員、睡眠に大きな問題を抱えていない健康な人たちです。
寝る前の習慣の違いが「睡眠」にどうつながるのか──シンプルだけれど興味深いテーマです。
📏 どうやって測ったの?
研究では、眠りの状態を「主観」と「客観」の両方から確認しました。
ひとつは質問票を用いた自己評価。寝つきのよさ、夜中に目が覚めるか、朝の目覚めなどを点数化して、眠りの質を数値で示しました。
もうひとつは心拍のリズムを調べる方法。眠っている間と朝の2回測定し、体がどれだけリラックスできていたかを客観的に確認しました。
本人の感覚と体のデータを組み合わせることで、より確かな比較ができるように設計されていました。
🌬️ 何をして過ごした?
呼吸のグループは、アプリを使ってリズムを合わせながら15分間の呼吸を行いました。吸う息は約4秒半、吐く息は約5秒半、吸うより少し長く吐くリズムを意識して1分間に6回ほどのペースです。静かで落ち着いた呼吸に意識を向ける時間でした。
一方のスマホのグループは、同じ15分間をSNSの使用にあてました。内容は自由で、普段のように画面を見て過ごしました。
同じ「寝る直前の15分」でも、心と体の過ごし方はまったく違っていたわけです。
📊 結果に出たちがいとは?
呼吸をしたグループでは、眠りの質が改善していました。寝つきや夜中の目覚めが減り、全体として「よく眠れた」と感じる人が増えたのです。
心拍のリズムにも違いがありました。とくに眠っている間に、体が休息モードに入っていることを示す反応が強まりました。呼吸数そのものは変わっていなかったため、この効果は「呼吸を整えたこと」によるものと考えられます。
一方のスマホ使用のグループでは、大きな変化は確認されませんでした。
🧠 呼吸が眠りに効くしくみ
呼吸には、吸うときと吐くときで体のスイッチが切り替わる仕組みがあります。
吸うときは活動モードが働きやすく、吐くときは休息モードが優位になります。吐く時間を少し長くすると、体は自然と落ち着きやすくなるのです。
さらに、一定のリズムで呼吸を続けると、心拍や血の流れもそのリズムに合わせて安定してきます。体全体の調和を助け、眠りやすい状態をつくります。
つまり、呼吸を意識して整えることが、心身を休息に向かわせる「合図」になっていると考えられます。
⚠️ 注意しておきたいことも
この研究は、健康な若い人を対象にしたものです。そのため、年齢が高い人や不眠に悩んでいる人にも同じ効果があるかどうかまではまだわかりません。
また、今回の研究の結果から言えば、SNSが悪いという明確な証拠が出たわけではありません。「寝る前に呼吸を整える」ことが体にプラスの効果をもたらした、と理解できる内容のものです。
さらに、もともとのスマホ利用時間や生活習慣は人によって違うため、その影響を完全に取り除くことはできません。
🤔 じゃあ、何をすればいいの?
必要なのは特別な道具でも薬でもなく、「寝る前の15分の呼吸」です。
スマホを置いて、深くゆっくりと呼吸を。
目安は「吸う」を4秒、「吐く」を6秒。鼻から吸って、口をすぼめて吐くとやりやすいです。
これを毎晩の「寝る前15分」の習慣にすると、体が休息モードに入りやすくなり、「睡眠」が少しずつ整いやすくなります。
☯️ 中医学の視点から見ると…
中医学では、呼吸は「気(エネルギー)」を体に取り入れ、めぐらせる大切な営みと考えられています。吸うときに清らかな気を取り込み、吐くときに不要なものを手放す。この循環が体と心のバランスを支えるとされてきました。
また、中医学でいう「心(しん)」は、感情や思考、眠りに関わる存在でもあります。呼吸をゆっくり整えることは、この「心」を落ち着かせ、安心して眠れる状態を作る手助けになります。
さらに大切なのが「陰」と「陽」のバランスです。昼間の活動は「陽」、夜の休息は「陰」。呼吸を整えることは、夜に自然と「陰」の状態に切り替わるサポートになると考えられます。
今回の研究が示した呼吸の効果は、こうした中医学の考え方とも重なります。現代の科学と伝統の知恵が同じ方向を指しているのは、とても興味深いことです。
✨ 眠りを変える力は、呼吸の中にある
寝る前の過ごし方ひとつで、眠りの質や体のリズムに違いが生まれる──今回の研究は、その可能性を示してくれました。
特別な技術や知識は必要ありません。スマホを置き、15分間だけ自分の呼吸に意識を向ける。それだけで体が「休息モード」に切り替わり、眠りやすさにつながることがあるのです。
呼吸を整えることは、自分の内側と向き合う静かな習慣です。
眠れない夜や疲れが抜けないとき、不安で落ち着かないとき。そんなときこそ、スマホではなく、ゆっくりとした呼吸を選んでみてください。
小さな習慣の変化が、翌朝の目覚めを少しずつ変えていくかもしれません。
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