孫との時間が育む「脳の若返り」

目次

🪞 ふとした瞬間に感じる「脳の衰え」を、温かな絆で書き換える

「最近、言葉がパッと出てこない」
「今聞いたことをすぐに忘れてしまう」
「何をしようとしていたか思い出せない」

年齢を重ねる中で、そんな小さな「不都合」が増えてきます。

そんな時私たちは脳を鍛えようと、ついつい「脳トレ」をはじめてしまいがちですが、実はもっと身近なところに、脳を健やかに保つ「知恵」が隠されていました。

それは、愛くるしい孫との関わり。

オランダのティルブルフ大学が、英国の高齢者約3,000人を6年間にわたって追跡した、非常に大規模な調査があります。

そこで浮き彫りになったのは、孫のお世話をしている人たちの「言葉の滑らかさ」や「記憶の鮮明さ」にまつわる、ある興味深い傾向でした。

中医学では、生命力の源である「精(せい)」を次世代へ繋ぐことは、自分自身の若さを保つことにも直結すると考えます。

孫という存在が私たちの脳にどのような「思いがけない贈り物」を届けてくれるのか──そのメカニズムについて、じっくりと紐解いていきましょう。


🧪 どんな研究?

この調査の舞台は、イギリスで行われている「ELSA」という大規模なプロジェクトです。50歳以上の祖父母、約2,887人の暮らしを、2016年から2022年までの6年間という長い年月をかけて追いかけました。

研究チームが測ったのは、脳の「認知能力」です。具体的には、言葉が淀みなく出てくるかを確認するテストや、過去の出来事を鮮明に思い出す記憶力のテストを数年おきに実施しました。

これによって、年齢とともに脳の状態がどのように変化していくのかを、個人の主観に頼らず客観的に記録しています。

さらに、孫との「時間の過ごし方」も詳しく分けて分析しているのが、この研究の面白いところです。

食事の準備や送り迎えといった日常のサポートから、一緒に遊んだり宿題を手伝ったりといった深い交流まで。どのような関わりが脳の機能を守る鍵になるのか、その膨大なデータから真実を導き出していきました。


📊 どんな結果?

分析の結果、最も興味深かったのは、孫との関わりという事実そのものが、脳の「認知能力」を向上させていたことです。孫との関わりを持っている人たちは、そうでない人に比べて「言葉の能力」や「記憶の力」が高い水準にありました。

驚くべきは、会う「頻度」はあまり関係がなかったという点です。毎日面倒を見ることよりも、「孫」という存在と関わることそのものが、脳にとって強力な栄養源になっていたのです。

また、より良い影響があらわれていたのは、「おじいちゃんより」も「おばあちゃん」でした。女性の脳にとって、次世代との関わりは、加齢という波から身を守るためのより確かな盾になるようです。

また、関わりの内容によって、影響のあらわれ方が違うことも分かりました。「食事の準備」や「送り迎え」といった日常のサポートは、「言葉の能力」を助け、一方で、「一緒に遊ぶ」や「勉強を教える」といった双方向のやり取りは、「言葉の能力」に加えて「記憶の力」までも引き上げるという、より深い効果(シナジー)を生んでいました。

単なる義務としての作業を超えて、一緒に笑ったり考えたりする心の通い合いが、脳を目覚めさせてくれるようです。


🌱 中医学の視点では?

中医学では、私たちの思考や記憶、そして精神活動の根源を「神(しん)」と呼びます。孫という真っさらな感性に触れ、遊びや学びを共にするひとときは、この「神」を活き活きとさせ、認知能力を健やかに保つための大きな力になります。

特に「おばあちゃん」において良い影響があらわれたのは、女性の健康を支える「血(けつ)」が、心の安定と深く結びついているからかもしれません。孫との温かな交流で心が満たされると、体内の「血」が滞りなく巡り、脳という大切な場所にたっぷりと潤いと栄養を届けてくれるのです。

ここで大切にしたいのは、あくまで「心地よい範囲」で関わること。研究で「頻度よりも関わり方」が重視されたように、中医学でもストレスによって「肝(かん)」に負担をかけない養生を大切にします。義務感に追われて関わるよりも、しんどくならない程度に会って心を通わせる。そんな余白のある付き合い方こそが、結果として認知能力を守る一番の近道になります。


👧  絆という名の「心のサプリメント」

年齢を重ねることは、単に何かが失われていく過程ではありません。

今回の研究が教えてくれたのは、新しい世代との心の通い合いが、私たちの脳を何度でも瑞々しく目覚めさせてくれるという事実です。

たとえ毎日は会えなくても、孫との何気ないお喋りや遊びのひとときが、あなたの認知能力を力強く守り続けてくれる。この研究が教えてくれたのは、家族の温かな絆こそが、これからのあなたを支える大きな力になるということです。

心に心地よいゆとりを持ちながら、大切な人との時間を慈しんでいきましょう。

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