妊活で大切なこと
西洋医学的には35歳以降のいわゆる高齢妊活においては、時間をいかに効率よく使うかという側面があります。必要以上に焦る必要はないものの、何か効率の良い方法があれば・・・と思われている方は多いと思います。
高齢妊活をされている方同様、なかなか妊娠しない方にも意識して欲しいことがあります。
それは、どうやって「卵」や「体・心」に対するマイナスの影響を取り除くかということです。
卵の質は基本的に年齢に依存するといわれ、高齢になると統計的には妊娠・出産率は低下します。
しかし高齢であっても、妊娠に至るまでの全ての過程で問題が生じているわけでは無く、卵巣にある卵は潜在的には妊娠できる力を持っています。
例えば、体外受精の場合、使用する薬の種類・量、刺激の種類、トリガーのタイミング、採卵のタイミング、移植方法などを工夫することで、妊娠できる状態に近づけることはできます。
どこに問題があるのか、どのようなサポートが必要なのかを見極めることが大切で、そしてそれらをいかに負担をかけないように行う必要があります。
たとえば、高齢妊活の場合では、顕微授精よりふりかけ方式、凍結胚移植より新鮮胚移植、胚盤胞にならなければ初期胚移植、卵にできるだけ負担をかけない方法を選択したり、1個移植より2個移植などを考慮します。
受精しなければ、顕微授精を選択しますが、顕微授精は卵に負担がかかるため可能であれば、より負担の少ないピエゾICSIを選択します。
培養には培養庫から出さずに状態を確認できる設備があれば、それを利用します。
もちろん全ての方法、設備が選択できるわけではありませんが、うまくいかない場合、病院や担当医の方針にこだわらず、できるだけ卵に負担をかけずに行う方法や、一人ひとりに必要なオプションを試すことも重要です。
体外受精・顕微受精の技術が生まれてからまだ40年程度です。新しい検査方法、新しい治療法など、日々技術は進化していますが、確立された方法というものは多くありません。良いと話題になっている検査方法や治療方法は全ての病院で行えるわけではありません。
妊活・不妊治療の分野は研究と臨床の同時進行です。しっかりとしたエビデンス(根拠)のある治療法が少ない中で、思考錯誤しながら行なっています。
日々世界中の研究者が少しでも妊娠に近づくための方法を研究していますが、妊活・不妊治療そのものが研究の側面もあるため、現在は必勝法というものがありません。
ある人にはうまくいっても、別の人には効果がないこともあります。
そのため、病院の方法、医師がすすめる方法が必ずしもベストとは限りません。どの検査をうけるか、どの治療を選択するかは担当医としっかり相談して自分にあったものを選んでいくことが大切になります。
病院の治療以外でできること
病院では日常生活での注意を積極的に行うケースは、少しずつ増えてきているようですが、決して多くありません。
しかし、妊活・不妊治療に対して、日常生活の中で取り組むべきこと、妊娠に近づくための方法があり、病院での治療同様重要と考えられています。
ストレスを避けること、睡眠を十分に取ること、運動すること、高タンパク低糖質の食事にすること、必要なサプリメントを摂ること、適性体重を保つこと等々たくさんあります。
妊活・不妊治療においては、卵や胚、体・心へのストレスを最大限減らすことが重要で、年齢などの「マイナス」部分を埋めるための「プラス」を積み重ねることが大切で、これが妊娠へ近づく重要な方法です。
卵のポテンシャルを最大限発揮できる環境を整えるために、刺激、採卵、受精、培養、移植を工夫し、それを支える体の状態を作っていくことが必要ですが、「プラス」の積み重ね方は一人ひとりで異なります。
「プラス」を積み重ねる際には、統合医療が役立つことが多く、特に漢方・鍼灸・接骨などがその主なものですが、世界中で取り入れられています。
西洋医学での妊活・不妊治療では見えない部分、わからない部分にアプローチするためには、西洋医学とは異なる視点を取り入れることが必要です。
タナココでは、西洋医学での妊活・不妊治療を行いながら、そこに足りないものを補う形で、漢方・鍼灸・接骨をはじめとした代替医療を提案し、「プラス」を積み重ねて、妊娠へ導きます。
自分に合った方法を見つけるために
多くの方が自分に合った方法がどのようなものなのか、どこの病院へ行ったらそれが分かるのか、この選択で正しいのか迷いがあると思います。
日本は生殖補助医療が盛んで、それに係る施設は世界一多い国です。しかし、治療法については統一されたものがあるわけではなく、それぞれの施設で独自の方法を行なっているのが現状です。
選択のアドバイスをしてくれる公的な施設があるわけでないため、選択の際は、病院のHPや説明会に参加したり、インターネット検索、妊活・不妊治療ブログ、知り合いからの紹介などから自分自身に合いそうな病院を選んでいることが現状かと思います。
自分に合った方法を見つけるためには、自分自身の体のことをよく知る必要があります。そのためには中医学的・東洋医学的な視点で自分自身の体をチェックすることは治療法を選択する上で役立ちます。
病院での妊活・不妊治療のゴールは出産ですが、人生のゴールではありません。
妊活・不妊治療をで心身が疲弊してしまわないように、無理のない妊活・不妊治療になるようにすることが大切です。
頑張ったことがつらい思い出にならないような妊活・不妊治療になるように、頑張ってよかったと思えるような形にすることが、妊活そのものにも良い影響を与えます。
タナココでの妊活は、頑張るけど無理はしない、良い思い出になるような妊活・不妊治療になるように統合医療である漢方・鍼灸・接骨でサポートしていきます。
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