こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
2017年の海外の報告ですが、胚の染色体の正常率・異常率を調べたところ、クリニック間で大きな開きがあったことを報告しています。
胚の染色体が正常かどうかを検査するためには、日本では
①流産を2回以上経験
②体外受精に2回以上連続して失敗
③夫婦いずれかに染色体の構造異常がある
していることが条件になります。
胚の染色体の異常は時間の影響によるとされていますが、クリニック間で正常・異常率で大きな差が生じているのであれば、時間以外の影響も考えられます。
今現在最も疑われているのは、胚培養の環境の違いです。
どのような環境で胚を培養するのかはそれぞれのクリニックで異なります。温度をどうするか、酸素濃度、二酸化酸素濃度をどうするか。培養液をどうするか。
これらをどう設定したらうまくいくのか。
研究は進んでいますが、未だ正解が見つかっていません。
現在、日本産科婦人科学会は全国109実施施設を対象に2020年からPGT-A臨床研究を行なっており、この度中間報告がありました。この検査を行うことで妊娠率の向上につながるかどうかを調べており、今後はどのような環境で培養すれば染色体の正常率が向上するのかというのも調べられていくと思います。
これらの研究の結果が検討されることで、どうしたら妊娠しやすくなるのかについてわかることもあると思いますし、今後の不妊治療さらなる成績の向上が期待できます。
漢方は西洋医学的な治療の土台や下支えをして、妊娠率の向上のお手伝いができる方法の1つです。西洋医学的な治療と併用して妊娠率を高めたい!というかたはぜひご相談ください。
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