近年「将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、胎児期や生後早期の環境の影響を強く受けて決定される」という考え方(DOHaD)があります。
早産・低出生体重の場合、将来かかりやすい疾患として
・高血圧
・冠動脈疾患・
・Ⅱ型糖尿病
・脳卒中
・脂質異常
・神経発達異常
などが言われており、
報告は少ないのですが低出生体重との関連性が指摘されている疾患としては
・慢性肺疾患
・うつ病
・統合失調症
・行動異常
・乳がん
・精巣がん
などがあります。
一部では、生殖補助医療を利用した場合の早産・低出生体重との関連が指摘されてはいますが、重要なのは生殖補助医療を利用する・しないに関わらず、早産、低出生体重を防がなくてはいけないということです。
お腹の中の時期はとても重要で、この期間を良い環境で過ごし、早産・低出生体重を防ぐ対策が大切で、あらかじめ先回りして対応するいわゆる「先制医療」が重要になります。
その際に、「病気を治療する」という現代医療のアプローチではなく、「未病を治す」中医学的アプローチが重要になってきます。
妊活では「妊娠」が一つの目標で、目標を達成すると漢方の役割はそこで終了とし、中止される方がいらっしゃいます。
「妊娠」後から「子育て」がすぐに始まり、漢方を継続し、お腹の中にいる時の環境をよくすることで、将来にわたってのいくつかの病気のリスクを低下にアプローチすることができます。妊娠後も「漢方」をぜひ役立てていただけたらと思います。
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