夫婦仲良く

夫婦間で意見の相違があったりするとちょっとした夫婦喧嘩をすることはあると思いますが、大きな夫婦喧嘩をしてばかりいると、妊活の結果にも影響を与えるかもしれません。

今回の研究では、夫婦間で苦痛や鬱がある場合、体内での「LPS」が高くなることが示されました。

 

LPSとはリポ多糖(Lipopolysaccharide)のことで腸内細菌の構成成分です。

LPSは腸内細菌が産生する強力な炎症誘導物質で、生活習慣病ではLPSが腸管から血中に移行し高LPS血症となることも知られています。そのため生活習慣病はLPSによる慢性炎症が大きく関係していると考えられています。

 

妊活で「炎症」が関係するものといえば、「慢性子宮内膜炎」で、ここ数年で話題となっています。

特に慢性子宮内膜炎と着床障害や流産との関係が注目されています。

慢性子宮内膜炎は子宮内膜の深い部分に炎症がおよび、多くは無症状ですが着床しにくくなることがあります。最近では感染性慢性子宮内膜炎の原因菌の有無を、「ALICE検査」を行う専門のクリニックも増えています。

今回の研究では直接子宮内膜炎との関係が示されたわけではありませんが、炎症を引き起こすLPSが増えることで、炎症を悪化させる可能はあります。

 

LPSを高めない生活=夫婦仲良く、が健康にも妊活にも良い影響を与えることは間違いありません。

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