こんにちは、相模原 タナココ です。
まだ妊活を始めるタイミングではないけど、卵子を温存したいのでピルを飲みたい・・・という希望をされる方がいます。
ピルを飲むことで、月経の回数を減らすことができますので、それに伴い排卵も減ります。確かにピルを服用することで卵子を温存することができるのでは?と考えることはできると思います。
排卵が減った分の卵子は確かに温存されますが、必ず上手くいく方法ではなく、服用していてもAMHが減少することもあります。
というのも、卵自体はアポトーシスという現象で減少していくからです。
出生時に約200万個あった卵子は、月経がない期間も減少を続け、月経が始まる思春期には30万個までに減ります。
じゃあ、飲む意味ないの?
というかというと、そうではありません。
ピルを飲むことで、排卵による卵巣のダメージを減らすことで卵巣の「機能」が温存することができます。
卵子は体の一部ですので、他の細胞と同様に時間の影響を受けます。
つまり
20歳で排卵した卵子=20年経過した細胞
40歳で排卵した卵子=40年経過した細胞
ということですので、卵子自体の質についてはピルを飲んでも飲まなくても変えることはできませんし、閉経の時期を遅らせることもできません。
しかし、ピルの服用により、副効用として、月経困難を改善したり子宮内膜症を減少させたりすることがわかってきています。もちろん、デメリットもありますので、一人ひとりの体の状況に応じて、服用については判断することが大切です。
直接「卵子」の質を改善したり、数を温存する作用はないものの、今すぐ妊活を始めない方にとってはメリットも多いため、考慮しても良い選択肢の一つです。
ただ、ピルに関しては以前ほどではないものの、否定的な立場の医療従事者もいるため、相談の際には希望通りいかない場合もありますので、事前に医療施設のサイトや、SNSで立場をチェックしてみるのも良いかもしれません。
ピル以外で卵の質を低下をできるだけ防ぎ、妊活に役立つ処方が漢方にはありますので、気になる方はご相談ください。
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