こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
現在「胚」を移植する際の「胚」の評価として「形態」や「発育速度」が用いられています。
タイムラプスインキュベーターの導入が進むにつれて、「胚」の連続観察ができるようになり、近年新たな胚評価法が導入されつつあります。それが「Direct Cleavage(ダイレクト クリベージ:DC)や Reverse Cleavage(リバース クリベージ:RC)」です。
「Direct Cleavage(ダイレクト クリベージ:DC)や Reverse Cleavage(リバース クリベージ:RC)」は正常ではない「分裂」のことをいいます。
このような異常分割の有無を観察することで「妊孕の可能性」を推測する研究が進められています。
Direct cleavage(ダイレクト クリベージ:DC)
通常、受精した卵子は「1つの細胞」から「2つの細胞」へ分割し、さらに「2つの細胞」から「4つの細胞」へと分割し発育していきます。このとき、DCは「1つの細胞」から「3つ以上の細胞」に分割することを言います。DCでは1つの細胞が3細胞以上に分割するため、染色体の分配異常を生じる恐れがあります。
Reverse Cleavage(リバース クリベージ:RC)
RCは、一度分裂した「2つの細胞」が「融合」することを言います。RCでは2つの細胞に分離された染色体が再び1つの細胞に戻ることになるため、染色体数の異常を生じる恐れがあります。
これまでの報告によれば、発生初期にDC、RCが見られると「胚盤胞到達率」が大きく低下することがわかっています。一方DC、RCが見られても、「胚盤胞」になった胚では正常胚と同等もしくはやや低い確率で妊娠することも報告されています。
原因ははっきりしたことはわかっていません。ただ、分割時の異常ということを考えると「精子」の影響が大きいのではと推測されています。
細胞が分割する際には、分割の「起点」となる「中心体」が必要ですが、卵子には「中心体」はありません。ではどこから導入されるかというと精子から導入されます。精子の頸部には、中心体と周辺タンパク(微小管形成に関わる種々のタンパク)が存在します。
初期の分割の異常が多い場合は、男性因子つまり精子の影響が大きいと考えられているのはこのような仕組みがあるからです。精子の中心体、微小管に問題があれば初期の段階での分割に異常が見られたり、発育が止まったりすることがあります。
動物実験ではありますが、酸化ストレスを加えた精子を顕微授精させたところ、正常分割しなかったという報告もありますので、DC、RCが見られた場合は男性因子、つまり精液の質の改善を積極的に行うことも考えていく必要もありそうです。
このほか、傾向としては年齢が若くて卵がたくさん取れる方にDC、RC胚が多いようですが、これについてもなぜかは分かっていません。
DC、RC胚は胚盤胞到達率が著しく低下することが示されていますが、胚盤胞到達後の正倍数性には問題がないことも示されています。
おそらくアポトーシスなどで胚盤胞に到達できない細胞が除外されたためではないかと推測されます。
胚盤胞になってしまえは大きな問題はないとする報告も多いのですが、胚盤胞になっても妊娠率はやや低下するという報告もあります。
そのため、実際の移植胚選択においては、DC、RC胚は初期胚移植からは除外し、胚盤胞に到達した場合は、複数の胚盤胞があれば、DC、RCが見られた胚は優先順位を少し下げるなどの考慮はしても良いかもしれません。
妊娠・出産にたどり着くために様々なハードルがあります。ハードルを超えていくための積み重ねが重要です。その積み重ねの1つとして漢方が役立つこともあります。西洋医学だけではうまくいかない時に漢方を併用するとうまくいくことも多いです。
ぜひご相談ください。
▶︎ タナココの妊活漢方の特徴 ◀︎
西洋医学的には、卵子を積極的に守る方法はありませんが、漢方では「卵」を育てながら、発育途中のさまざまなストレスからどうやって「卵」を守っていくかも考えて処方を組み立てていきます。体の調子を整えるだけの処方ではないのが特徴です。ダメージから守られて育った卵は、良い結果に繋がりやすいので、妊活されている方にはぜひタナココのオリジナルの漢方を取り入れて欲しいと思います。
漢方薬局・鍼灸接骨院 & よもぎ蒸し・吸い玉・リフレクソロジーサロン
タナココ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊活・メンタル不調・腎不全、なかなかよくならない痛みなどご相談ください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━