リフレーミング

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

「リフレーミング」とは、主にブリーフセラピー(短期療法)家族療法ナラティブセラピーなどで用いられる方法で、「事実」に対する「否定的」な見方、考え方、捉え方を「再解釈」して、「中立的」あるいは「肯定的」に変化させ、問題の解決、心理的苦痛の軽減をもたらす技法です。

「事実」に対して、「固定化」した見方にとらわれてしまうと、そのことで「苦痛」が生じていれば、その「苦痛」から逃れられなくなります。

 

落ち込んでいる時に、「視点」を少し変えるだけで、気分も大きく変わることを経験したことがある方も多いと思います。

「コップに水が半分入っている」という「事実」に対して、「まだ半分残っている」と捉えるか、「もう半分しかない」と捉えるか、どちらも「コップに水が半分入っている」という事実は変わらないのに、その時の「気持ち」には大きな違いがあります。

 

「リフレーミングは」心理療法でも用いられることも多いのですが、その際は抱えている問題を活性化させるように、パラドックス(矛盾)状態にさせてきっかけを作り「リフレーミング」を行います。

 

「事実」が変えられないのであれば、どうせなら前向きに捉えた方がよい結果に結びつくことが多いものです。

「リフレーミング」することで、物事に対しての見方が柔軟にしなり、行き詰まっていると思っていた状況を打開したり、問題をすぐに解決できなかったとしても健康的に問題に対処できるようになります。

 

よく「ポジティブ言い換え」が「リフレーミング」であるように取り上げられることがあります。

 

・飽きっぽい→好奇心旺盛

・怒りっぽい→感受性豊か

・冷たい→冷静

・よく考えない→行動的

 

上記のような「ポジティブ言い換え一覧」がたくさんネット上でみられます。

 

これも「リフレーミング」の1つではありますが、「リフレーミング」はネガティブなことをポジティブにとらえるということだけではありません。「リフレーミング」の本質は「別の枠組みをみつける」というところにあります。

 

 

「リフレーミング」には以下の3つのステップがあります。

1 事実を正確に捉える
2 現状の枠組みを認識する
3 別の枠組みを見つけ出す

 

慣れないと難しいかもしれませんが、意外に日頃からリフレーミングを行なっていることも多いです。「相手の立場になって考えてみる」というのもリフレーミングですし、失敗して落ち込んでも落ち込んだままにせずに「いい経験になった」と思うのもリフレーミングです。

 

時々勘違いされることがありますが、自分の都合のように事実を曲げるのではありません。事実を変えて捉えたり、現実逃避することではないので注意してください。

 

「リフレーミング」をおこなうと物事に対する解釈が変わります。そうすることで、つらかったり苦しかったりしていた気持ちが軽くなったり、それまでは気づかなかった自分の気持ちや自分が持つ可能性を引き出したりすることができます。

 

メンタル不調の相談で「他人は自分のことをどう見ているのか、他人には自分はどう見えているのか気になって何もできなくなってしまう」という相談があります。

そんな時に「他人が見る、他人に見える自分」を考えるのではなく、「その状況で自分はどう感じているのか」を考えるのもリフレーミングです。

そうすることで自分自身の「心」の状態に気づくことができて、わかりもしない他人の「考え」に囚われるのではなく、自分の気持ちを大切にできるようになります。


「リフレーミング」は行き詰まった時の状況を打開する手助けになることも多く、多くの気づきを私たちに与えてくれます。物事の別の面に目を向けることで、言葉も変わり、行動も変わり、習慣も変わり、自分自身が変わり、運命が変わっていくかもしれません。

リフレーミングは、繰り返し使うことでどんどん上手くなっていきますので、ぜひ試してみてください。

 

漢方鍼灸接骨院 & よもぎ蒸し・吸い玉・リフレクソロジーサロン

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