🌬️ たった5分の呼吸法で気分が変わる!?
──瞑想よりも効果的だった新しいセルフケアの可能性
スタンフォード大学から報告されたこの研究は、毎日わずか「5分間」の呼吸法が、心理状態や自律神経にどのような影響を与えるのかを検証したものです。
薬や特別な機器は不要。場所も選ばず、呼吸のやり方を変えるだけという手軽さが特長です。
今回の研究は、「呼吸によって気を調える」という中医学の基本的な考え方とも通じる部分があり、両者の接点として興味深い結果が示されています。
さて、結果はどのようになったのでしょうか。続きをどうぞ!
🧪 自宅で完結! 科学が裏付けた呼吸法の効果
──完全リモートの実践で得られたデータ
この研究では、114名の参加者がオンラインで招待され、そのうち111名が4つのグループに分けられました。介入はすべて自宅で行われ、スマートウォッチ型の計測機器を装着しながら、毎日5分間、指定された呼吸法または瞑想を行いました。
比較されたのは、以下の4つの方法です。
- マインドフルネス瞑想:自然な呼吸に意識を向ける
- 二段吸気深呼吸:2回に分けて息を吸い、ゆっくりと長く吐く
- ボックス呼吸:吸う・止める・吐く・止めるを同じ時間で繰り返す
- アクティブ呼吸法:強く息を吸い、短く吐いたあとに息を止める
すべての方法にはガイド動画が用意されており、参加者はそれを見ながら自分のペースで取り組むことができました。多くの参加者が「取り組みやすかった」「前向きな変化を感じた」と回答しており、介入の継続率も比較的高く維持されました。
😀 気分に変化をもたらしたのは?
──呼吸法による即効的なポジティブ効果
この研究で注目されたのは、「呼吸の調整」がポジティブな気分に与える即効的な影響です。
解析の結果、各呼吸法ではマインドフルネス瞑想と比べて、その日その時点でのポジティブ感情がやや強く増加する傾向が示されました。特に「二段吸気深呼吸」は、日を追うごとに効果が高まる傾向も見られ、継続的な取り組みに適している可能性が示唆されました。
一方、ネガティブな感情や不安の軽減については、どのグループで改善傾向があり、大きな差はみられませんでした。
🧠 呼吸は脳にも働く?
──呼吸数の低下と感情の関連
呼吸法の実践によって「1分あたりの呼吸数」が徐々に減少したことも重要なポイントです。とくに「二段吸気深呼吸」ではその傾向が強く、落ち着いた呼吸リズムへと変化していったことが確認されました。
さらに、呼吸数が低下した人ほど、その日のポジティブ感情も大きく高まるという傾向が見られました。これは、呼吸と感情が相互に関連し合っていることを示す興味深い結果です。
ただし、心拍数や心拍変動、睡眠の質といった他の生理的指標には、明確な変化は見られませんでした。
🌱 中医学が見抜いていた「呼吸の本質」
──肺が巡らせ腎が納める、呼吸で整う「気」の流れ
中医学では、呼吸は「肺」と「腎」の連携で成り立っているとされます。肺は清らかな「気」を外から取り入れ、全身に巡らせ、腎はその「気」を体の深部にしっかり納めます。
「二段吸気深呼吸」のように、息を2回に分けて吸ってからゆっくりと吐く動きは、良質な気をしっかり取り込み、巡らせ、深く納めるという一連の流れを促すものです。
このような呼吸の工夫によって、気の流れが整い、「気が滞っている」「気が上がって落ち着かない」といった不調がやわらぐと中医学では理解できます。
💡 呼吸を整えるだけで、人生もちょっと整う
──医療とは別の「整える」習慣として
1日5分、呼吸に少しだけ意識を向ける。
それだけのことで、気分が軽くなったり、頭の中が静かになったりすることがあります。
今回の研究は、その感覚を科学的に裏付けたものでした。
特別なことはしなくていい。ただ、吸って、吐いて、それを少し丁寧にしてみる。毎日を過ごすなかで、そんな時間を持てるかどうかで、自分の調子は少しずつ変わってくるのかもしれません。
呼吸を変えると、自分の感じ方も少し変わる。
それはちょっとしたことだけど、ちゃんと意味のあることなのだと思います。
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