アルコールの摂取量と妊活への影響

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

アルコール摂取の「適量」とは、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によれば、「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。また、女性の場合は男性の1/2~2/3程度が適当と考えられています。

 

ただしこれは、妊活・妊娠していない場合の量です。

 

妊娠中のアルコールは「ちょっと」でもリスクが生じます。

妊娠中のアルコール摂取により、胎児・乳児に低体重や、形態異常、脳障害などを引き起こす「胎児性アルコール症候群」を起こすことが知られており、この「胎児性アルコール症候群」のリスクは、飲酒量に比例して増え、短期間であっても飲酒はリスクが生じ、ここまでなら大丈夫という飲酒量はわかっていないからです。特に妊娠初期ではリスクが高く、基本的に妊娠の全期間を通して影響が出る可能性があります。


では、妊活中のアルコールの影響はどうでしょうか。

これまでにもアルコールの影響についての個別の報告はいろいろありましたが、今回、複数の研究結果を解析したメタアナリシスによる報告がありました。

 

報告は、体外受精・顕微授精がアルコールやカフェインの摂取に影響を受けるかどうか調べたものです。対象となった研究はカフェイン摂取に関する12の研究のうち7つが、アルコール摂取に関する14の研究のうち7つが解析の対象となり、体外受精・顕微授精を受けた26,922名の女性、その配偶者が含まれていました。

 

その結果 …

女性と男性のカフェイン摂取については、体外受精・顕微授精の妊娠率、および出生率に影響はありませんでした。

一方、女性のアルコール摂取は、週に84gを超える場合に、体外受精・顕微授精による妊娠率の低下と関連が示され、男性のアルコール摂取は、週に84gを超える場合に体外受精・顕微授精による出産率と関連が示されたとしています。

さて、アルコール84gはどのくらいなのかと言いますと、最初に触れた「節度ある適度な飲酒量」である1日平均純アルコールで約20g程度がどのくらいかといいますと、

ビール( 5 % )500 mL
日本酒( 15 % )180 mL
ワイン( 12% )200 mL
酎ハイ( 7% )350 mL
ウイスキー( 43% )60 mL
焼酎( 25% )100 mL

となります。

ビール 500 mLであれば、週に4本を超えると影響があるという計算になります。

「1週間にそれしか飲めないの?」という声が聞こえてきそうですが、沢山飲まれている方はお酒をコントロールするだけで、妊娠率・出産率を高めることができるわけですから、取り組まない理由はないと思います。

「飲み過ぎかなぁ・・・」と感じる方は、減酒、禁酒にぜひ取り組んでいただければと思います。

 

不妊治療では「今起こっている問題」をどうするかに注目しがちですが、同時にこれから育つ可能性のある卵をどうやって守っていくかも重要です。卵を守っていかないと妊活・不妊治療が続けられなくなる可能性があるからです。

西洋医学的には、卵子を積極的に守る方法はありませんが、漢方では今ある「卵」、これから育ってくる「卵」をさまざまなストレスからどうやって守っていくかも考えて処方を組み立てていきます。

妊活されている方には漢方はおすすめです。妊活を成功に結びつけるために、ぜひ取り入れて欲しいと思います。

 

漢方鍼灸接骨院 & 美容鍼・よもぎ蒸し・吸い玉・リフレクソロジーサロン

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