なぜ「悲しみ」が選ばれるのか

タナココ

悲しみが教えてくれる、本当の気持ちの見つけ方

泣きたいわけじゃなかったのに、気づけば涙が出ていた。
怒るつもりなんてなかったのに、言葉が詰まって黙り込んでしまった。
誰かに「どうしたの?」と聞かれても、自分でもよくわからなくて、ただ「なんでもないよ」と笑ってしまう──。

そんなふうに、「悲しみ」だけがそっと先にあらわれる瞬間、ありませんか?

本当はもっと違う感情だったはずなのに。

悔しさ、怒り、不安、寂しさ、やりきれなさ。

それでも、なぜか私たちは、「悲しい」としか言えないことがある。

それはきっと、心が長い時間をかけて身につけてきた、生きるためのやり方。感情に名前をつけられなかったあの日々が、静かに教えてきた心の「守り方」。

でも、その悲しみの奥には、まだ出会えていない気持ちが眠っているかもしれません。

今日は少しだけ、「悲しみ」の奥に潜む心の声に耳を澄ましてみませんか。

目次

目次

  1. 悲しみは、いちばん静かなSOS
  2. 「悲しむ」ことでつながりを保とうとする心
  3. 自分のほんとうの気持ちに、まだ出会えていないだけかもしれない
  4. 今日は、悲しいままでもいい
  5. その悲しみの先にあるもの
  6. もしひとりで向き合うのが難しいときは

悲しみは、いちばん静かなSOS

誰かの言葉に傷ついたとき、ふいに目が潤む。
本当は「なんでそんなこと言うの」と怒りたかったのに、怒ることができなくて、ただ心の中がじわっと濡れていく。

それはきっと、怒ったら嫌われるかもしれない、責められるかもしれない──そんな不安を、ずっと一人で抱えてきたから。

悲しみは、そんなときに出てきてくれる「やさしい感情」でもあります。
怒りや怖さのかわりに、静かに「つらいよ」と教えてくれる。
誰にもぶつけない、でもたしかに感じている心の叫びなのです。

「悲しむ」ことでつながりを保とうとする心

大切な人との関係では、怒ることやぶつかることがこわくなることがあります。

「こんなこと言ったら、嫌われてしまうかも」
「文句を言ったら、もっと遠ざけられてしまうかも」

そう感じたとき、私たちはよく、怒りや不満のかわりに「悲しみ」を選びます。

「わかってもらえなくてつらい」
「ちゃんと大切にしてほしかった」


そう伝えたかったのに、うまく言えなくて、涙だけが流れる。

悲しみは、ときに関係を壊さないための、小さな防波堤になります。

それが、いつのまにか癖のようになって、自分でも気づかないまま「悲しむこと」が習慣になっていることもあるのです。

自分のほんとうの気持ちに、まだ出会えていないだけかもしれない


悲しみがやってくるとき、その奥にはべつの感情が隠れていることがあります。

「傷つけられて悔しかった」
「わかってもらえなくてさみしかった」
「見捨てられるような気がして怖かった」

でも、そういった感情は、過去のどこかで「感じてはいけないもの」として封じられてしまったのかもしれません。

だから今も、悲しみのほうが安全に思える

けれど、自分の心のなかで本当は何を感じているのかに気づけたとき、悲しみは少しずつほどけていきます。

そして、感情の奥にある「ほんとうの願い」が見えてくるのです。

今日は、悲しいままでもいい

無理に変わろうとしなくて大丈夫です。悲しいときには、ただその悲しみを認めてあげることが、いちばんの癒しになります。

でも、もしも「ずっとこのまま悲しみに包まれているのはしんどいな」と感じたら、そこから少しずつ抜け出す方法もあります。

たとえば、自分にこう問いかけてみてください。

「この悲しみの奥に、どんな気持ちがあるだろう」
「もし言葉にできるとしたら、なんて言うだろう」

怒りかもしれない。さみしさかもしれない。
もしかしたら、「もっとそばにいてほしかった」という声かもしれません。

気づくだけでいいのです。

自分の感情に、やさしく名前をつけてあげるだけでも、心は少しだけ軽くなっていきます。

その悲しみの先にあるもの

悲しみは、あなたがあなた自身を壊さないようにと選んできた、静かな盾。
だから、悲しんできたことを責めなくていい。

泣いてしまうことも、言葉にならないことも、全部あなたの大切なやり方だったのです。

でも、悲しみの奥に眠っている「ほんとうの声」に耳をすませることができたら、心はもっと自由になっていきます。

もしひとりで向き合うのが難しいときは

感情の奥を見つめるのは、ときにひとりでは難しいものです。
悲しみの輪のなかで立ちすくんでしまったときは、無理に抜け出そうとしなくていいのです。

けれど、誰かと一緒に言葉を探してみると、それだけで心がすこしゆるむことがあります。

専門家との対話は、自分でも気づいていなかった気持ちに出会う、きっかけになります。

「こんな話、してもいいのかな」「言葉にならなくても、聴いてもらいたい」

──そんな気持ちがふと浮かんだなら、それは大切な一歩です。

感情に「大小」はありません。
つらさに「正しさ」は要りません。

あなたのそのままの気持ちが、安心して受けとめられる場所があります。

少し深呼吸して、一緒に、心の荷物をほどいていけたらと思います。
あなたの声に、そっと耳を澄ます時間を、大切に育てていきましょう。

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