妊活がうまくいって、妊娠したあとで訪れる悩みとして「つわり」があります。
妊娠5~6週前後からみられる初期の悪心・嘔吐・嗜好の変化などの症状を総称して「つわり」といいます。程度はさまざまですが、妊婦さんの80~90%でみられると言われています。
つわりに関しては、嘔吐50%、吐き気のみ25%、症状なし25%と報告されており、経産婦より初産婦に多く、妊娠7~12週がピークとされ、多くは一過性です。
妊娠12~16週までに落ち着いてきますが、20~30%のでは妊娠20週以降、中には分娩まで症状が続く場合があります。
つわりは英語で「morning sickness」と言われるように、朝の空腹時に多くみられます。悪心・嘔吐のほか、全身倦怠感などを伴うこともあります。
1日5回以上嘔吐し、体重減少が続く場合、特に5%以上の体重減少を認める場合は重症で、病院でのフォローが必要になります。
通常のつわりのときは、心も体も十分に休められるようにしつつ、食べられるときに食べるようにし、少量頻回の食事などの工夫や、水分補給を忘れずに行うようにします。
つわりでは脱水に注意が必要です。
水分補給は水、水も難しい場合は炭酸水やカロリー補給も兼ねてウイダーinゼリーのようなものや、ショウガ湯などでも良いと思います。このほか、ビタミンB6(ピリドキシン)が効果的という報告もあります。
また海外では有害事象が報告されていないことから、いわゆる「吐き気止め」を使用することも多いようです。
また、漢方や鍼灸もよく使用されます。漢方では「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」、鍼灸では「内関(ないかん)」というツボがよく使用されます。
つわりへの効果的な対応はそれぞれで変わります。何が効果的は試してみないとわかりません。
男性にはわかりにくいとは思いますが、つわりはいわゆる二日酔いの症状がずっと続いている状態に例えられることが多く、かなりつらいです。ひとりでは対応が難しいことが多いので、積極的なサポートが必要です。
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