こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
抗がん剤の治療の副作用、後遺症で悩んでいる方の相談も多くあります。
がんサバイバー
「一度でもがんと診断されたことのある方」のことをいいます。
「サバイバー」というと「生存者」という意味になるのですが、がんサバイバーとは、一度でもがんと診断されたことのある人で、全てのがん体験者のことを指します。
米国ではさらに広い概念で捉え、がんと診断された方の家族や友人、介護者も含まれます。
がんは、日本人の2人に1人が経験する病気で、がんサバイバーは日本には約700万人いると言われています。米国の概念でいえば、誰もが「がんサバイバー」です。
「がんサバイバー」という言葉が生まれた背景
「がんサバイバー」という言葉が生まれた背景の一つに、がんと診断された方の生存率の向上があります。過去には「不治の病」と考えられていた「がん」ですが、新しい薬、治療の開発などにより、診断された方のの生存率が向上しました。
その一方で、副作用や後遺症などの身体的問題、再発の不安などの精神・心理的問題、周囲との関係などの社会的問題、治療費などの経済的問題に向き合う場面も増えました。
そして、次第に「がん」は治療してどれだけ生きられるかではなく、その後の問題とどう向き合うか、どのように生きていくかにも感心が向けられるようになりました。
そして、がんに向き合いながら生きていく人を「がんサバイバー」といい、がんを経験した方が、生活していく上で直面する課題を、家族や医療関係者、他の経験者と共に乗りこえていくことや、そのためのサポートを「がんサバイバーシップ」と表現するようになりました。
がん自体の治療は病院で行いますが、がんサバイバーが直面する問題は病院だけでは解決できるものではありません。社会全体で取り組んでいく必要がありますので、最近は少しずつ、がんサバイバーシップとして様々な取り組みがされるようになってきています。国としても「がん対策推進基本計画」でも、サバイバーシップ支援を掲げています。
全国には「がん相談支援センター」としてがんの相談窓口があります。地域によって名称は異なりますが、がんに関する様々な相談をすることができます。
例えば・・・
病気や治療のこと
・がんの疑いがあるといわれ不安だ
・治療について知りたい
・薬の副作用について知りたい
・セカンドオピニオンを受けたい
・医療従事者の説明が難しくてわからない
・何を聞くべきかそもそもわからない
療養生活のこと
・治療が終わったので家の近くの病院や施設に転院、入所したい
・介護保険などを利用したい
・医療保険などの手続きについて知りたい
仕事のこと
・職場にどのように伝えたら良いかわからない
・仕事を続けたいがどのように続けるのが良いかしりたい
・再就職や復職について知りたい
制度のこと
・医療費について知りたい
・各種申請について知りたい
・傷病手当金、障害年金について知りたい
・成年後見制度について知りたい
精神的なこと
・治療への不安
・不安で生活が成り立たない
・とりあえず話を聞いてほしい
など、様々なことが相談できます。もし、窓口の紹介を受けていないという方がいれば、参考にしてみてください。
がんサバイバーシップと漢方
がんサバイバーの増加にともない、様々な取り組みがなされ、医療・社会での取り組みを考えようという機運が高まっています。一方で、がんサバイバーの方へのサポートが十分でないと感じることもあります。
特に化学療法の後遺症のケアやがんによる痛みのコントロールではもっとサポートが必要です。
手術で取り除いたからそれ以上できることはない、後遺症があっても我慢するしかない、慣れるしかない、付き合っていくしかない…
痛みがあってもこれ以上出せる薬がない、薬の副作用も我慢するしかない…
こう言われて行き先を失う方も多いようです。
一人ひとりの状況に応じたきめ細やかなケアががんサバイバーシップには重要であり、必要です。
考え方や気の持ちようでなんとかなる問題ではありません。周囲も、医療従事者にしても「がんなんだからつらくても仕方がない」と知らず知らず思ってしまっているようなケースも見受けられます。
がんの化学療法後の体調不良、治療が終わったあとの後遺症などについて、漢方で「がんサバイバーシップ」をサポートしています。
漢方でできることはいろいろありますのでご相談ください。
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