こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
日々いろいろなことが起こりますが、何かうまくいかないことがあると「何もかもがうまくいかない」と思ってしまうと思ってしまうことがあります。
気分が落ち込んでいると「負の思考」に心を乗っ取られてしまい、「何もかもがうまくいかない」と何故か思ってしまうことがあります。
「負の思考」にとらわれている時は、無意識に状況が悪くなる根拠をいつくも考え出してしまい、さらに気分が落ち込んでしまいます。
「ポジティブ」に考えられるようになりたい、という相談がありますが、頭に浮かぶ思考は基本的にコントロールできません。
コントロールできるのは「思考」ではなく、その「思考」が現れたときにどうするかという「行動」です。
「思考」と「気分」は密接に繋がっています。
だからこそ、「思考」と「気分」の間に「距離」を置くことが必要になります。
もともと密接につながっているのものなので「思考」と「気分」に距離を置くのは難しそうに思いますが、私たちの「脳」にはそれができるようになるための能力があります。
それは「メタ認知」と呼ばれます。
私たちは朝起きてから寝るまで、何かを見たり聞いたり理解したり覚えたり考えたりしています。
これを「認知」と言いますが、この「認知」は時々間違いを起こします。
見間違い
聞き違い
理解違い
覚え違い
考え違い
などは、よくあることです。
こうした「認知」の誤りを訂正できますが、それは「認知」よりも一段高いレベルの「メタ認知」と呼ばれるものです。
「メタ認知」は
「どうも記憶があやふやだ」という気づき
「この問題なら簡単に解けそうだ」という予想
「この考え方でいいのか」という点検
「完璧に理解できた」という評価
など、「認知」がどのようなものであるかを「認知」する能力です。
この「メタ認知」をしっかり働かせることで、「負の思考」による「気持ち」への影響をいくらかでも減らすことができ、「負の思考」が現れた時でも、その思考にどう反応し行動するかを自ら選択できるようになります。
「メタ認知」は難しそうに思えますが、つまりは「負の思考」が現れたときに、その「思考」に気づき、その「思考」がどこへ向かうかを客観的に観察することで、その「思考」がかならずしも「事実」ではないことに気づきます。
必ずしも今の思考が「正しくはない」と気づくことができれば、「負の思考」が引き起こす、「負の連鎖」のブレーキにすることができます。
頭に自動的に浮かんでくる「思考」はコントロールできません。「考えないようにしよう」と思った時点ですでに考えてしまっています。
よく「ポジディブに考えよう」と言われますが、つらい時に「ポジティブに考える」ことは重荷を増やすようなものであって、さらにはポジティブに考えられなければ「自分はポジティブになれない」という気づきを産み「自分はダメだ」という自己批判にもつながります。
頭の中に自動的に浮かんでくる「思考」を書き換えたりすることはできませんが、その「思考」が現れた時にどう対処するかを「決める」ことはできます。そのためのスキルの1つが「メタ認知」です。
「メタ認知」ができるようになるためには、車の運転のために教習所に通って練習するように、心をうまく操縦するために練習が必要です。
初めは「そんなのできない」と思うかもしれませんが、練習するうちに心の操縦が上手になっていくのを感じることができるようになります。
少しずつ練習していきましょう。
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