「正常胚」がどのくらいの割合で得られるかというデータは妊活・不妊治療の戦略を立てる上で参考になります
1個の「正常胚」を得るために必要な成熟卵の「数」に関する研究があります
この研究は「1個の正常胚を得るために必要な成熟卵の数」を予測するものです
2017年〜2022年の5年間、不妊治療グループ2462名(35歳以上)と卵子提供グループ198名(34歳未満)合計2660名を対象にしたものです
PGT-Aを行って調べたところ、その結果は以下のようなグラフになりました(推定の精度は「72.0%」)
表にしたものが以下になります
年齢 | 必要成熟卵子 |
提供卵子 34歳未満 | 4.3個 |
自己卵子 35歳 | 4.9個 |
自己卵子 36歳 | 5.9個 |
自己卵子 37歳 | 5.8個 |
自己卵子 38歳 | 6.2個 |
自己卵子 39歳 | 7.8個 |
自己卵子 40歳 | 12.2個 |
自己卵子 41歳 | 14.8個 |
自己卵子 42歳 | 22.8個 |
自己卵子 43歳 | 39.7個 |
自己卵子 44歳 | 22.8個 |
年齢と胚のトラブルには密接な関係があります
胚のトラブルの割合は35歳以上では約40% 、40歳以上の女性では約70% ~ 80%、45歳以上の女性では約90% にのぼるという報告があります
「正常胚」とは染色体の数にトラブルがないため、着床する可能性の高い胚です
一方「正常胚」の着床率は約50%という報告もあります
これから妊活・不妊治療を開始する場合は、データを活用しつつ時間を有効に使うための戦略を立てていくことが重要です
また「胚」に起因する問題以外へは、漢方など体の内部からのアプローチが役立ちます
西洋医学的に、データに基づいて方針を定めて治療を行い、中医学的に一人ひとりに合わせて体内環境を整え妊娠しやすい体づくりを行うことで、着床、妊娠継続、出産に向けた道筋を確かなものにしていくことができます
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ご覧いただきありがとうございます
「なかなか妊娠しない」
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一人ひとりの体質・背景・治療の内容を考慮しながら
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