顔面神経麻痺〜ラムゼイ・ハント症候群

顔面神経麻痺<相模原 漢方 鍼灸 接骨 タナココ>

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

ラムゼイ・ハント症候群

 

ある日突然、突然顔の半分の動きが麻痺する病気です。

子どもの頃に感染した水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス:VZV)が再活性化することで、神経が障害され顔面神経に麻痺がおこります。

顔面神経は主に顔の表情を作る筋肉を支配している神経です。

 

この神経が麻痺をすると、

・ひたいにしわを寄せられない
・瞼が垂れ下がって前が良く見えない
・目が閉じられず、目が乾きやすくなる
・笑いの表情がつくれない
・口角が下がって食べ物、飲み物がこぼれる

などの症状がみられます。

 

顔面神経麻痺の症状<相模原 漢方 鍼灸 接骨 タナココ>

日本頭蓋顎顔面外科学会:顔面神経麻痺>より引用

顔面神経麻痺には、中枢性と末梢性があり、麻痺している側の額にしわをよせることができるのは中枢性、額にしわをよせることができないのは末梢性として区別することができます。

中枢性は脳梗塞や脳腫瘍など脳の病変が原因で発症します。末梢性は顔面神経の顔にいたるまでの神経経路での病変が原因で発症します。

中枢性の方が重症のように思えますが、顔面神経麻痺としての症状は、一般的に末梢性の方が重症です。

これは、顔の上半分は左脳と右脳の両側で支配であること、顔の下半分は片側の脳が支配であることによります。

 

中枢性の顔面神経麻痺では額のしわ寄せは、反対側からの神経の働きもあるため、例えば右側が損傷を受けた場合でも、左側の機能がバックアップするため、麻痺の程度は軽症となることが多いです。

 

末梢性の顔面神経麻痺は、ベル麻痺はもっとも多く、10万人あたり20~30人程度、ラムゼイ・ハント症候群が10万人あたり5人程度とされ、顔面神経麻痺の原因のほとんどを占めます。

 

ベル麻痺はヘルペスウイルスが、ラムゼイ・ハント症候群では水痘・帯状疱疹ウイルスが体調不良や疲れ、ストレスなどにより免疫機能が低下したときに、再活性化し、顔面神経を傷害し発症します。

ラムゼイ・ハント症候群の方が重症となることが多く、耳に痛みのある発疹ができ、耳鳴りや難聴、めまいなどの症状をともなうことがあります。

 

ベル麻痺もラムゼイ・ハント症候群もウイルスの再活性化が原因ですが、他人にうつることはありません。またまれですが2〜3回かかる人もいます。

治療はステロイドや抗ウイルス剤の投与ですが、発症後の治療開始が遅くなるほど、顔面神経麻痺の後遺症が残る確率が高くなります。

 

ベル麻痺は、多くは後遺症を残さずに治りますが、1割程度に麻痺が残ると言われています。ラムゼイ・ハント症候群では神経障害の程度が重いことが多く、ベル麻痺に比べると後遺症の残る割合は高いです。

回復は、最も症状が強い時にみられた症状とある相関することが多く、症状が軽い人は良好な経過をたどる一方、症状が強い場合は後遺症が見られることもあります。

 

後遺症には、顔のゆがみ、こわばり、意に反して目や口が動くといったものがあります。

麻痺により動いていなかった筋肉は痩せてしまい顔が歪んで見えるようになり、神経の再生がうまくいかなかった場合は、麻痺が残ってしまうことがあります。

神経の回復時にエラーが起こってしまうと病的共同運動といって、たとえば、口を動かした時に目も一緒に動いてしまう、目を閉じた時に口も動いてしまうなどの動きが起こることがあります。

また、筋肉を早く回復させようと過剰な信号の影響で筋肉が常に緊張した状態となり収縮して硬くなります(拘縮)。

 

後遺症を予防するためには、リハビリが重要になります。麻痺の早期から筋肉が萎縮しないように表情筋に沿ったマッサージを行ったり、蒸しタオルなどで血流を良くする温熱療法、鏡を使って眼や口を独立して動かす訓練(ミラーフィードバック療法)などを行います。

リハビリは無理をせずに焦らず、じっくり、時間をかけて行うことが重要で、やり過ぎや低周波で刺激するなど過度な刺激はかえって顔面のゆがみやひきつりを悪化させてしまいますので注意が必要です。

回復が停滞している時や筋肉の緊張、拘縮が強い場合は、鍼治療も試みられることがあります。

 

顔面神経麻痺はある日突然起こります。そして急激に症状が悪化します。これからどうなってしまうのか不安を感じてしまうと思います。

ベル麻痺の自然治癒率は約70%、ラムゼイハント症候群では約30%と言われていますが、適切な治療で、治癒率はそれぞれ90%、70%にまで向上するとの報告もあります。

顔の違和感に気づいたらすぐに受診・治療を開始することが重要です。もし治療を続けても症状が改善しない場合は鍼治療が役立つこともありますのでご相談ください。

顔面神経まひの後遺症に対する治療を希望される場合、治療の経過などについての情報いただけると治療をスムーズにはじめることができます。また顔面神経麻痺の治療を受けている主治医に鍼灸治療を受けて良い状態かどうかご相談の上、お越しください。お一人おひとりの症状にあわせて治療のご提案をいたします。

 

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