線維筋痛症と漢方

線維筋痛症と漢方

 

線維筋痛症とは

「線維筋痛症」とは、3ヶ月以上の長期にわたって、全身に激し痛みが起こる病気です。症状が激しいにも関わらず、一般的な検査をしても原因はわかりません。

 

血液検査、レントゲン、心電図、CT、MRI、脳波様々な検査をしても異常が見られません。そのためしばしば診断が遅れ、社会生活が困難になることも多く問題になっています。

日本での有病率は人口の約1.7%、患者数としては約200万人と推定され、決してまれな病気ではありません。男女比率としては1:4.8と女性に多く、発病年齢は40歳後半の年代に多く見られます。

診断の基準にはいろいろありますが、米国リウマチ学会ACRの線維筋痛症予備診断基準(2010)が用いられることが多くなってきているようです。

そのほかその簡略版やさらに改定されたものもあります。

線維筋痛症ガイドライン<相模原 漢方 鍼灸 接骨 タナココ>

線維筋痛症ガイドライン2<相模原 漢方 鍼灸 接骨 タナココ>

線維筋痛症診療ガイドライン2017より引用

 

西洋医学的な治療薬にはデュロキセチンなどの抗うつ薬、プレガバリンなどの神経障害性疼痛治療薬、トラマドールなどのオピオイド鎮痛薬などが使用されます。痛みに付随する症状、例えば不眠などのがあれば、睡眠薬を使用することもあります。

中医学的な治療では、痛みの治療もさることながら、痛みにより心も疲弊することが多いので、体と心の両面からアプローチをしていきます。

治療方針としては、中医学で痛み起こす理論背景として

・「不通則痛(ふつうそくつう)」
・「不栄則痛(ふえいそくつう)」

という原則がありますが、これは、気・血・水が流れなければ痛む、気・血・水で栄養・滋養されなければ痛むという考え方です。

そのため、中医学では気血水の調整を中心に行い、合わせて心(精神面)へ配慮した処方を組み立てます。

 

このとき注意しなければならないのは、女性に多い症状のため、性別による体の違い、特に生理周期に伴う症状の変化の有無に注意しなければなりません。また、病態として環境の影響を受けることもあるため、季節などの変化にも注意を払います。特に温度、湿度、気圧の変化による症状の変動もよく起こります。

 

痛みで引き起こされる様々な不調、不都合に対しても対応します。不眠はよくみられますが、このほかに冷え、むくみ、筋肉の緊張・痙攣、交感神経の過緊張もよくみられます。

これらには処方の調整で対応もしますが、漢方のみではなく養生として生活習慣、生活環境の整備も大切になります。運動療法は効果があることも多く、必要に応じて組み合わせます。また心理療法が試みられることもありますが、線維筋痛症で心理療法を行える人材がいないことから、実施するのは難しいようです。

 

治療法はエビデンスがあるものから、低いものまで様々ありますが、リスクが少ないと考えれる場合は、主治医と相談しながら様々な方法の併用を試してみても良いと思います。

西洋医学と併用として、漢方や鍼灸などはよく試みられておりますのでまずはご相談ください。

 

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