清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)と新型コロナウイルス感染症治療

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清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)のお問い合わせが多数ありましたので、処方について説明したいと思います。

 

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、清肺湯(せいはいという)、清肺解毒湯(せいはいげどくとう)、ダスモックなどは中国で使用された漢方処方ではありませんのでご注意ください。

 

問い合わせ 相模原 漢方薬局 鍼灸 接骨院

 

清肺排毒湯はその中身が

麻黄9g 炙甘草6g 杏仁9g 生石膏15〜30g(先煎) 桂枝9g 沢瀉9g 猪苓9g 白朮9g 茯苓15g 柴胡16g 黄芩6g 姜半夏9g 生姜9g 紫苑9g 冬花9g 射干9g 細辛6g 山薬12g 枳実6g 陳皮6g 藿香9g

となっています。

組み合わせからみると、麻杏甘石湯五苓散小柴胡湯射干麻黄湯 +α で構成されたもののようです。

 

文字だけではどんな感じなのかわからないと思いますので、生薬自体は取り扱いがありますので試しに作ってみました。

このような感じになります。日本人に合わせた量で作ってみましたが、それでも1日分の量としてはかなりの量となります。値段を計算してみましたが、1日あたり1,000円ちょっとぐらいでしょうか・・・。

上の方の乾燥した細かい葉は藿香です。藿香が多いせいで下の生薬が見えなくなっていますが・・・。

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中国での調剤の様子についても取材記事がありました。このような感じで作っている様です。

中国清肺排毒湯

 

さて、これらの処方についてですが、

まず麻杏甘石湯は激しい咳を和らげる処方です
麻黄、杏仁、甘草、石膏で構成されています

 

五苓散は発熱により口の渇きや尿量の減少がある人の様々な症状を和らげます。水分代謝がうまくいかずに起こってしまった症状を和らげます。適応範囲の広い処方で、よく「二日酔い」にも使われます。お酒の飲み過ぎで水分代謝がうまくいかず、顔がむくんだり、お腹をこわすような時に使われます。体の中の「水」の不均衡でトラブルが起こった時に使用されます。
猪苓、沢瀉、茯苓、桂枝、白朮で構成されています。

 

射干麻黄湯は痰が肺から喉の呼吸のたびにゼロゼロ言うような喘鳴を和らげる処方です
射干、麻黄、生姜、細辛、紫苑、款冬花、五味子、大棗、半夏で構成されています。

 

小柴胡湯は炎症が内臓に及んで、胸脇やお腹が張って苦しく、熱があって食欲不振や時に吐き気があったりするするときに使用する処方で、日本でも有名な処方です。こじれた風邪に使うことがおおいです。
柴胡、黄芩、人参、半夏、甘草、生姜、大棗で構成されています。

 

これを踏まえて清肺排毒湯の処方を分けてみると

麻黄9g 炙甘草6g 杏仁9g 生石膏15〜30g → 麻杏甘石湯

桂枝9g 沢瀉9g 猪苓9g 白朮9g 茯苓15g → 五苓散

柴胡16g 黄芩6g 姜半夏9g 生姜9g → 小柴胡湯

紫苑9g 冬花9g 射干9g 細辛6g → 射干麻黄湯

山薬12g 枳実6g 陳皮6g 藿香9g → +α

ということがわかります。

 

この処方から新型コロナウイルス感染症・肺炎の病態も見えてきます。

一つひとつの生薬はおそらく日本でも手に入ると思いますが、この量をそのまま服用したら治療が逆にうまくいかなくなる可能性があります。

中国人と日本人では腸内環境が異なるといわれています。漢方の効果は腸内細菌の状態でも変化すると考えられているため、日本人にあった量で調整する必要があります。

また中国国内向けの生薬と、日本向けの中国産生薬の品質についても異なるから量が異なると言う人もいます。

一般的に日本で使用する場合の煎じ薬の量から考えるとかなり多いですので、このままの量を服用するのはやはり避けた方が良いと思います。

仮に中国での量で、生薬を購入するとかなりの金額になると思われますので、お近くの漢方薬局にお問い合わせする場合は金額の確認もお忘れなく・・・。

 

清肺排毒湯は、日本で使用する場合は、まず西洋医学的な判断で対応し、指針にそった行動、受診をした上で病院でできることがあまりない経過観察期間(現在は4日間)に使用するのが現実的な使用方法かもしれません。服用しても症状が改善しない、悪化するような場合は、再度受診してその後の治療方針を改めて考えるというのがよいでしょう。

新型コロナウイルスの典型的な症状としては発熱、呼吸器症状ですが、そのほかの症状も見られます。

中国ガイドラインにもあるように本来は症状・体質・体調に合わせて調整するものです。この方向性で使うと良いですよという指針のようなものですので、清肺排毒湯の処方の持つ意味を理解して使わないと逆効果になりかねないのでご注意ください。

 

目に見えないウイルスの脅威で多くの方が日々不安を募らせていることと思います。病院での検査も基本的には重傷者のみですし、特効薬がない状態で、症状が軽度でも自宅で様子を見るしかないというのはやはり不安です。

こんな時には漢方がお手伝いできることがあると思います。外出するのがご不安な場合は、電話・メールでのご相談も可能です。

生薬もメーカー欠品しているものが出始めておりますので、ご希望の際はお早めにお問い合わせください。

 

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たくさんのお問い合わせをいただいており、お返事にお時間がかかる場合があります。ご了承ください。

 

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1970.01.01

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