口腔内灼熱症候群

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

「口の中がチクチク、ヒリヒリして痛い」という相談に来られた70代の女性。

かかりつけ医から、特に口の中に問題があるようにも見えないし、口内炎もできていないよと言われ鎮痛剤を処方されるも、効果がなく困って相談に来られました。

症状が良くならないので他の病院を受診し検査も受けています。

 

口の中の痛みというと、口内炎が思い浮かびますが、そのほかにもカンジダ、シェーングレン症候群、口腔扁平苔癬、微量元素の欠乏症、糖尿病、貧血などいろいろ考えられますが、どれも当てはまらなかったようです。

 

痛む場所は上顎の部分と時々舌先に見られるとのことでした。

 

朝は症状が軽く、または症状がないこともあるのですが、朝食後から次第に強くなって夜が一番症状が気になり、お酒を飲むと症状が多少和らぐので最近は夜お酒を飲むことが増えたようです。

なかなか良くならないので、もしかしたらガンなのではないかと次第に思うようになり、不安で落ち込むことも増えたと言います。

 

ひととおりお話をお聞きして、中医学的にみた体質を確認しましたが、最初に記入していただいた問診票の服用している薬の有無について「有」とあったのでお薬手帳を確認したところ、血圧を下げる薬を服用していたことがわかりました。

 

服用を開始した時期も近いことから薬との関係を疑いました。

稀ではありますが、血圧の薬の一部に口の中に痛みを引き起こす副作用を持つものがあります。

 

あまり多くない副作用なので見過ごされることがあるのですが、主治医に相談して一旦変更してもらえるかどうか相談してみるようにお伝えしました。痛みによる不安が強かったので、漢方では不安な気持ちが和らぐ処方で様子を見ることにしました。

 

その後1ヶ月ほどして、その方が「治った!」と報告に来られました。

 

今回のこの症状は薬の副作用による「口腔内灼熱症候群」、いわゆる「舌痛症」と考えられました。

 

「口腔内灼熱症候群(BMS)」は3ヶ月を超え、1日2時間以上、毎日、舌、口腔内の灼熱感、異常感覚があり、臨床的に原因病変を認めないものいい、特に痛みが舌に限定しているものは「舌痛症」といいます。

異常感覚、味覚異常、ドライマウスを伴う場合があり、閉経後の女性で見られることが多いとされています。

 

飲食時や会話中は症状を感じないことがあり、長い間心因性の痛みとして考えられてきましたが、近年中枢および末梢神経系の障害性変化が原因である可能性が示唆され、神経障害性疼痛として考えられるようになってきています。

口の中の違和感やそれに伴う症状は検査で異常がなければ不定愁訴として心療内科や漢方治療を進められることも多いのですが、今回のように服用薬をチェックをすることで原因がわかるケースもあります。

 

口の中の痛みや違和感を含め、検査で異常が見られない場合、漢方相談の対象になることが多いのですが、今回のように「服用薬」について知らないと、漫然と漢方処方が続いてしまう可能性があります。

 

薬の副作用、併用による相互作用で起こっている症状であるにもかかわらず、漢方で対処しているケースを時々見かけます。

 

▶︎ 検査で異常がない → 心療内科、漢方治療

 

ではなく、服用薬がある場合は、副作用、相互作用も含めてきちんとチェックした上で、相談にあたることが大切です。

 

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