亜鉛と不妊症・不育症

タナココ

妊活、不妊治療では「亜鉛」にも注意が必要です

亜鉛は体内で作ることができない「必須微量ミネラル」。

銅は、エネルギー生成や鉄の代謝、神経伝達物質の産生、活性酸素除去などに関与しています。

亜鉛は体内の酵素の働きや、細胞分裂、ホルモンの合成、免疫などに関係し、妊活・不妊治療では受精、着床、妊娠継続に必要な物質で、体内の抗酸化作用においても亜鉛が重要な働きをします。

直接的にも間接的にも妊活・不妊治療に関わるため、なかなか結果が出ない場合は、「銅・亜鉛」のチェックが必要かもしれません。

Wilson病という「銅」体内に蓄積される遺伝性の疾患がありますが、この疾患の女性は妊娠しにくく、流産しやすいことが知られていて、これは子宮内膜の銅の蓄積が影響していると考えられています。

避妊具に「銅」を添加したものもあります。

亜鉛が不足すると、男性では男性ホルモンの合成や分泌が低下したり、精子形成に異常を引き起こしたり、女性では子宮内の環境を整えるのに役立つとされ、不足することで、着床障害や不育症を引き起こすと考えられています。

これまでの研究報告でも、妊娠前の亜鉛の濃度が十分であれば、妊娠しやすくなるという報告もあります。

このほか、亜鉛不足は「不育症」と関連性も指摘されています。

「不育症」の検査項目の1つに「プロテインS」があります
肝臓で作られるタンパク質ですが、この物質は血液が固まるのを防ぐ働きがあります
亜鉛が不足するとその働きが低下し、血栓ができやすくなってしまい着床後、妊娠継続の妨げになることがあります

日本人の食事摂取基準(2020年版)では亜鉛の1日の摂取の推奨量は18~74歳の男性で11mg、75歳以上の男性で10mg、18歳以上の女性で8mgとなっていますが、実際の摂取量は7.7mg程度と不足気味の栄養素の1つです
また、妊娠中は亜鉛の必要量は増えます

世界保健機関 (WHO) は、世界人口の3分の1が亜鉛が不足していると推定しています。

銅と亜鉛がどのように関係しているのかということになりますが、銅と亜鉛は同じ場所から吸収され、濃度が高い方が優先的に吸収されるという特徴があります。

栄養素しては銅が不足することはほぼなく、問題は亜鉛不足です。

上記に示した通り、多くの人は「亜鉛不足」の傾向にあるため、亜鉛の摂取を意識してくことで銅の吸収を抑制して、妊娠、着床しやすい子宮内環境を作っていくことができます。

亜鉛は、牡蠣やホタテなどの魚介類・肉類・種実類・穀類などに比較的多く含まれますが、野菜や果物にはあまり含まれません。また加工食品の中の添加物が亜鉛の吸収を阻害をするという報告もあります。

食生活、食材に気をつけることで、改善できることもあります。
チョコレートやカカオには「銅」が多く含まれているため、日常的に摂取している方は控えてみてください。

妊活で食生活が乱れ気味の方、食生活に不安な方が、牡蠣のエキスのサプリメントを服用することで妊娠できたケースもありますので、気になる方はご相談ください。

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