ネットの使用と妊娠・出産のへの影響

タナココ

日本の松江市の母児2,000組超を調べた報告です

2016年~2017年、母児2,000組超のデータを用いた後ろ向きコホート研究で、インターネットの使用時間と、妊娠・出産に関するさまざまな項目との関連を調査した研究があります

その研究報告では、妊娠中の1日5時間以上にわたるインターネット長時間使用が低出生体重(2,500g未満)と有意に関連することが示されました

2,500 g未満の低出生体重は、新生児の健康状態、子宮内環境、および妊娠中の母親の栄養状態を反映した重要な指標となります

出生前の栄養失調は、早期死亡、発育遅延、成人期の2型糖尿病、心血管疾患、高血圧、精神疾患のリスクの増加をもたらし、長期間にわたって発達と健康に影響を与える重要な公衆衛生問題となっています

WHOも「低出生体重の年間発生率を30%削減する」と目標を掲げていますが、目標達成には至っていません

低出生体重になる要因として考えられているのは、多胎妊娠、初出産、女の子、妊娠中の喫煙、妊娠前のやせ、妊娠中の母親の仕事、高齢妊娠、不妊治療、妊娠中の父親の不在、および経済状況などが考えられていますが、低出生体重児の顕著な減少がないことを考えると、低出生体重に関連する予防可能な要因を特定することが重要となります

低出生体重は主に南アジアやサハラ以南のアフリカなどの低所得国〜中所得国でよく見られますが、先進国である日本は、1975年以来、低出生体重児の数は40年以上増加しています

日本の低出生体重児の割合(9.4%)はOECD諸国の平均値(6.5%)よりも高く、日本特有の、栄養失調以外の低出生体重に関係する要因を探ることが必要です

今回の報告にあった研究はその要因を探る目的で行われました

妊娠中は産休や移動制限により、自宅で過ごす時間が増え、屋外での活動が少なくなることで、長時間インターネットが利用される可能性が考えられ、そして多くの妊婦さんは、胎児の成長、妊娠中の合併症、妊娠中のライフスタイル、出産に関する情報をインターネット経由で収集し、他の妊婦と経験や考えを共有する有用なツールとして活用しています

一方、いくつかの研究では、長時間のインターネット使用が「問題のあるインターネット使用」をもたらすという指摘もされています

インターネット使用のコントロールが不十分になると、個人的な関係、社会生活、および情緒が不安になることも示されているため、妊娠中の長時間のインターネット使用は、出生前ケアに潜在的な影響を与える「問題のあるインターネットの使用」につながる可能性が考えられます

今回の報告では、1日5時間以上インターネットを使用する妊婦さんは、出産に関する情報収集以外の目的でも使用していてインターネット依存になっている可能性があると指摘しています

周産期にある女性と「問題のあるインターネットの使用」に関する研究は多くはありませんが、妊娠中または妊娠後(妊娠期~分娩後1週間)の「問題のあるインターネットの使用」の割合は30%と高いとの指摘もあります

低出生体重の要因としては、妊娠前のBMIが低いこと、妊娠中の体重増加が不十分であること、妊娠中の産科受診頻度が低いこと、すなわち妊婦健診が不十分であることなどが指摘されています

「問題のあるインターネットの使用」は食事量が減少したり、食事をぬいたりすることにより体重が減少したり、健康行動の低下と関連し、妊娠中の長時間インターネットを利用は、低出生体重につながる可能性があります

以前の研究では、母親の「問題のあるインターネットの使用」が乳児のやせと関連していることも示されています

ネット利用についてはそのバランスに気をつけて、妊娠中を健康に過ごせるように上手に使っていきましょう

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ご覧いただきありがとうございます

「なかなか妊娠しない」
「病院での治療で結果が出ない」
「何をしたらよいのかわからない」
「何が正しいのかわからない」

一人ひとりの体質・背景・治療の内容を考慮しながら
中医学や心理学的アプローチによる心身のケアで
不妊カウンセラー、心理士、薬剤師、
鍼灸師、柔道整復師など多くの専門家が
全力で妊活・不妊治療をサポートします

⁡ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

漢方薬局・鍼灸接骨院

吸い玉(カッピング)
足ツボ(リフレクソロジー)
ヘッドスパ・美容鍼
よもぎ蒸しサロン
《タナココ》

目次