トゥレット症候群を含むチック症と漢方薬による治療

チック症についての相談が、新型コロナ感染症の感染拡大以降、増えています。

 

チックについて

チックは、突発的、反復的、急速、非律動性に起こる体の動きや発声で、本人の意思とは関係なく起こります。

18歳未満、典型的には4〜6歳に始まります。症状は10〜12歳ごろにピークがあり、青年期には落ち着いてくることが多く、ほとんどの場合自然に消失しますが、約1%では成人になるまで続くことがあります。

家系内で多発する傾向があるため、遺伝的な要因が関与していると考えられています。症状が継続する期間によって1年以内に症状が消失する一過性チック症と1年以上症状が持続する慢性チック症に分類されます。

また、複数のタイプの症状が長期間続く場合は、トゥレット症候群と呼び区別します。トゥレット症候群には注意欠如・多動症(ADHD)や強迫症(OCD)の合併がみられることが多いです。

 

原因

根本的な原因は不明ではっきりと解明されてはいませんが、チックを起こしやすい脳の体質ではないかと考えられています。また、落ち着いている時はチックも落ち着き、不安、緊張、興奮、疲労など強いストレスが加わると悪化することもあります。

以前は、育て方や家庭環境の影響が原因とされることがありましたがこれは、正しくなく、確かに不安やストレスがきっかけで見られたり悪化することありますが、原因ではありません。

 

症状

チックの症状は大きく「運動チック」と「音声チック」の2つに分けられ、それぞれ、「単純」と「複雑」にわけられます。

 

単純運動チック

・まばたき(運動チックの中で一番多い症状です)

・顔をしかめる

・口をすぼめ、ゆがめる

・舌を突き出す

・鼻をピクピクさせる

・首振り、首ねじり

・肩をビクッと上げる

 

複雑運動チック

・手や足を振り上げる、ねじる

・飛び跳ねる

・人やものに触る

・匂いを嗅ぐ

・反響動作がある(他の人の動作を繰り返す)

 

音声チック

・咳払い(音声チックの中で一番多い症状です)

・鼻や舌を鳴らす

 

複雑運動チック

・汚言症(汚い言葉を発する)

・反響言語がある(他の人の言葉を繰り返す)

・反復言語がある(自分の話した言葉を繰り返す)

 

検査、診断

チックの病型は大きく3つに分けられます。

・発症してから1年以内の「暫定的(一過性)チック症」

・運動チックと音声チックのどちらかの症状が1年以上継続している「持続性(慢性)運動または音声チック症」

・運動チックも音声チックのどちらの症状も1年以上継続している「トゥレット症候群」

 

治療

軽度であれば、薬物治療ではなく、身体的、精神的ストレスを軽減できるような環境を整えます。

チックの多くが、暫定的(一過性)チックですが、症状が特徴的であるために親から何度も注意受けたり、周囲から好奇の目で見られたりすることで、本人が症状にとらわれてしまい、社会生活に支障を来してしまうこともあり、環境の整備や周囲の協力も重要になります。

お子さんのチックの場合、親御さんとしては治したい一心で叱ったり注意したりしてしまうことがありますが、そうするとより症状が悪化してしまうことがあります。本人が症状にとらわれずに生活できるような環境を整えたり、運動や趣味に興味が向くようにしてあげることも症状を落ち着かせるためには有効です。

チックの症状が原因でセルフイメージが低下したり、社会生活に支障が見られる場合は、チックを止めるための薬が使われることがありますが、副作用への注意も必要となります。

またチックの多くが暫定的(一過性)チックであるため、西洋薬より漢方薬を試したいという希望を持つ親御さんも多く、実際に漢方の服用により、チックの症状を和らげたり、症状のきっかけになる身体的、精神的ストレスにより体が敏感に反応してしまう状態を和らげたりすることができます。

漢方を服用することで、きれいに症状が短期間のうちになくなることもあれば、症状はきれいにはなくならないものの、年齢とともに山形のカーブを描くように変化する症状を穏やかにしたり、チックと上手く付き合っていくようにできるようになることもあります。

一人ひとりに合わせたゴールを定め治療をしていきます。

西洋薬のような眠気やふらつき、ぼーっとしたり、集中力が続かなかったりするような副作用がない、年齢や生活環境、その時の症状に合わせて寄り添いながら内容を調整しすることができるのも漢方薬の良いところです。

 

チックの原因はよくわかっていませんが、運動に関わる神経伝達物質であるドーパミンの異常が関係しているのではないかという報告があります。

チックは症状の強弱はありますが、5~10人に1人が子どもの頃に経験する症状であり、特別のことではありませんが、特徴的な症状であるため不安に思われる方も多いです。

心理的・身体的はストレス、疲労がきっかけとなり症状が起こることがありますが、必ずしも安定剤などの薬が必要ではないため、漢方や心理学的アプローチを用いたケアがすすめられます。

 

タナココでは中医学、心理学を学んだ相談員による漢方と心理サポートでチック症状の緩和のお手伝いができますのでお問い合わせください。

 

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