新型コロナウイルスのPCR検査については感度や特異度がはっきりしておらず、いろいろ調べても、◯◯%〜◯◯%と幅がかなりあり、検査をしても偽陰性の可能性がついて回ります。
検査をして陰性であっても、もしかしたら陽性の可能性があるわけです。
「小田原市立病院の院内感染」のケースがあります。
【第7報】市立病院職員等の新型コロナウイルス感染症(院内感染)関連報告事項(5月12日)
新たに7階西病棟で看護師1名、入院患者7名の感染が確認されました。
今回、感染が確認された患者のうち5名は一定期間に同室になったことがありました。当院では、これまでも疑似症の患者さんは、個室に入院してもらい診療を行っておりましたが、増え続ける新たな疑似症の患者さんの診療を行うためにPCR検査の結果が陰性となった後、呼吸器症状がなく解熱された患者さんから大部屋に転室してもらい、次の疑似症の患者さんのためにを個室を空けるように運用してきました。
同室患者さんの1名は、PCR検査結果が陰性となり、呼吸器症状などの臨床的な所見を確認してから大部屋に転室した患者さんでした。今回、他の4名の患者さんとともに発熱症状がありましたので、再度のPCR検査を実施したところ、陽性となったことから他の4名が感染した可能性は否定できないと考えております。そのため、7階西病棟への新規入院の受入れを休止し、今後の状況を注視してまいります。
看護師と患者の感染経路については、現在、所轄保健福祉事務所で調査を進めておりますが、3階東病棟における感染との関連性は認められないとの見解が示されております。
PCR検査は万能ではありません。常に偽陰性(もちろん偽陽性のこともあります)の可能性を考えてもののごとを進めていく必要があります。
できるだけ偽陰性となる可能性を減らす方法はないのでしょうか。
今回、米国ジョンズ・ホプキンズ大学の解析の結果、偽陰性となる可能性が低くなる期間についての報告がありました。
結果は・・・
感染(1日目)から症状発症の典型的な時期は5日でした。症状がみられるまでの4日間の偽陰性の確率は、1日目は100%で4日目には67%まで低下しました。
症状発症日の偽陰性率の中央値は38%でした。
8日目(症状発症後3日目)は20%に減少し、その後再び増加し始め、9日目には21%、21日目では66%へと増加しました。
このことから、偽陰性の可能性を最小限にするためには症状発症から3日間待ってPCR検査をすると、偽陰性の可能性は低くなるといえそうです。
臨床的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が疑われる場合は、PCRのみで判断するわけではありませんし、PCR陰性=除外とするべきでもありません。
診断は検査のみでされるわけではありませんので、症状がひどければ3日待つ必要はありません。悪化傾向にある場合は速やかに受診してください。
気になる症状があって自宅待機で様子を見ている間は漢方が役立ちます。電話相談、メール相談もできますので、気になる方はご相談ください。
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