朝食をたくさん、夕食を少なめ?
こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
減量のための食べ方は
「朝食は多く食べ、その分夕食は控える」
というスタイルがよいというのをどこかで聞いたことはないでしょうか。
それが正しいのかどうか、確かめた研究があります。
ダイエットのためには、朝食をたくさん食べて、夜はその分少なめに・・・という考え方が、多くの人に支持されているのではないでしょうか。
このような、「時間」と「栄養」や「健康」とのつながりを調べる分野を「時間栄養学」といいますが、この分野は比較的新しい分野で、エビデンスの蓄積が待たれています。
上記の研究は、過体重から肥満とされるBMIが27~40で、慢性疾患のない18~75歳の成人30名(平均年齢50.9±2.1歳、男性16名)を対象として行われました。
無作為化クロスオーバー試験で実施で、朝食をたくさん食べるグループと、夕食をたくさん食べるグループに分かれて食事をしてもらい、4週間後に1週間のウォッシュアウト期間をおいて、最初とは逆の条件で行いました。
その結果4週間での減量幅は、朝食をたくさん食べるグループでは3.33kg、夕食をたくさん食べるグループでは3.38kgで、どちらの食事スタイルでも変わりはありませんでした。
この結果は、カロリーは1日の中でいつ摂取・消費されても、「カロリーはカロリーである」ということを示しています。
しかし、研究の中で条件がかわることで見られた違いもありました。
それは「空腹感」です。
食事の時間により、エネルギー代謝への影響に違いはありませんでしたが、朝食をたくさん食べるスタイルでは、夕食をたくさん食べるスタイルより「空腹感」が少なく、1日を通して食欲をコントロールしやすくなる効果があることがわかりました。
「減量」が難しい理由の1つに「空腹感」のコントロールの難しさがあります。
空腹感をコントロールすることができれば、減量の計画は立てやすくなるのですが、このコントロールが本当に難しいことは減量を試みたことがある方であればわかっていただけると思います。
「朝食をたくさん食べること」が空腹感を抑えるのに役立つ食事法であれば、長期的には減量のメリットとして現れてくる可能性があります。
今回の研究では、摂取するカロリーは時間によって変わらないという少し残念な結果にはなりましたが、時間を考慮することで「空腹感」をコントロールしやすくなることがわかりました。
今回のような研究はまだ少ないですが、これから増えてくれることを期待したいです。
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