十棗湯《傷寒論》

相模原 タナココ漢方薬局 方剤解説

 

証治分析:懸飲証

・咳嗽唾痰、胸脅牽引痛 ← 水停胸脇、気機が阻害

・心下痞硬 ← 水飲が内停し、気が中に結ぶ(飲は陰邪で心下に止まる)

・乾嘔 ← 水飲が内結し胃を侵し胃気が上逆

・咳唾短気 ← 水飲が肺に上迫し、肺が清粛を失う

・甚だしい場合、胸背掣痛し息ができない ← 水飲が内結、泛溢し上攻する

・頭痛、眩暈、舌苔白滑 ← 清陽を阻み上昇できない

・脈沈弦 ← 飲、水腫による痛みの証のあらわれ

これらは「水飲内結」による症状

 

方解:攻逐水飲

甘遂 → 苦寒有毒、経遂絡脈の水湿を取り除く

大戟 → 苦寒有毒、臓腑の水邪を瀉する

芫花 → 辛温有毒、胸脇に伏飲した痰を消除し、上記二薬と合わせた三薬は峻烈で攻逐飲の効果が甚だしい、病を大毒で治療する場合は容易に正気を傷つける

大棗 → 益脾緩中、逐水し脾胃を傷つけるのを防ぐ、合わせて諸薬の毒性を緩和し、邪を取り除き正を傷つけないようにする

 

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