こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
「イベルメクチン買えないですか?」
問い合わせが増えました。
イベルメクチンは各所で話題になっておりますが、イベルメクチンは医療用医薬品の中でも「処方箋医薬品」に分類される医薬品です。
一方、医療用医薬品でも非処方箋医薬品は薬局で購入できる場合がありますので、購入できる医療用医薬品かどうかはお問い合わせください。
新型コロナウイルス感染症流行下におけるイベルメクチンの使用に関する
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のステートメント
も出されています。
イベルメクチンが注目されたのはもともとは昨年4月に実験的にコロナウイルスの増殖を抑えられるとした報告が発端です。
ただし、人に使用される量よりも多い量での実験的な報告です。
その後イベルメクチンがコロナウイルスで死亡率が減る可能性があるとする報告が相次ぎました。
しかし・・・
「ランセット」や「NEJM」などの超有名学術誌が相次いで研究論文の掲載撤回を相次いで発表しました。
というのも、データを提供したサージスフィア社のデータ捏造疑惑が浮上したからです。
研究発表後、多くの研究者からデータの信ぴょう性について疑問の声があがりました。サージスフィア社にデータを提供した医療機関が確認できなかったり、論文中のデータも公式発表と食い違いがあったためです。
当のサージスフィア社は検証のためのデータの提出を拒否しています。
また英ガーディアン誌によると、従業員は3名で、その背景としてデータ分析や科学的背景がある人物はいなかったとしています。
一方で最初の報告が訂正されないまま世界中で広がったり、「イベルメクチンが効く」とする医師の発言があったりしたため、その効果に期待が続いています。
現在はFDA(米国食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)、コクランレビューではその効果に対しては否定的で、イベルメクチンを製造販売するMSD製薬(メルク社)も先に紹介したような姿勢です。
WHOも治験以外で使用すべきではないとしています。
イベルメクチンについては、進行中の治験もあることから、治療薬として使用することにはかなり慎重に判断する必要があります。
イベルメクチン以外に効果的とする治療法、予防法があります。100%確実な方法というものはありませんが、行動・選択は慎重にしていくことが大切です。
また、イベルメクチンは全国どの薬局でも購入はできませんのでどうかご理解ください。
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