黄帝内経素問・上古天真論篇第一(4)

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

引き続き、黄帝内経・素問、上古天真論篇の内容についてです。

 

今回は、「高齢でも子どもを妊娠・出産が可能」とする中医学的な認識についてです。

 


Q:高齢であっても、子を得ることができる人がいるが、これはどのような理由によるものなのか。

A:一般的な人に比べて授かった腎気が多い人がいます。そのため経脈の気も常に全身をめぐり、腎の精気にもゆとりがあるため子どもを作ることができます。

しかし、子どもを作ることができると言っても、男性でも、八八つまり64歳、女性では七七つまり49歳を過ぎてできることは滅多にありません。これを過ぎれば、生殖能力の源である腎の精気は枯渇してしまいます。


Q:養生の道理を心得たものであれば、100歳を超えても子を作ることができるのか。

A:養生の道理を心得たものであれば、老いることなく若々しく身体を保つことができます。そうれであれば、高齢でも子を作ることは可能です。


<原文>

帝曰:有其年已老,而有子者,何也?

岐伯曰:此其天寿过度,气脉常通,而肾气有余也。此虽有子,男子不过尽八八,女子不过尽七七,而天地之精气皆竭矣。

帝曰:夫道者年皆百岁,能有子乎?

岐伯曰:夫道者能却老而全形,身年虽寿,能生子也。


 

腎気が旺盛であること、よく養生に通じている人は高齢であっても子どもを作ることができるということを説明しています。

妊活相談でよく「腎を補いましょう」と説明されることが多いのは、妊娠するためには「腎気」が旺盛である必要があるためです。

 

次回は「上古天真論篇第一」の最終部分です。少し宗教的な側面があります。

 

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