こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
日々、なんらかの「不安」をかかえ、生きづらさを感じてはいないでしょうか。
今回は、そんな「不安」によって生きづらさを感じている方にとっては是非読んでいただきたい内容になっています。
さて、不安の解消に「マインドフルネス」が有効だと聞いたことはないでしょうか。「マインドフルネス」は世界的な企業においても活用され、医療領域をはじめとし様々な分野で活用が始まっている「意識のあり方」です。
「マインドフルネス」って聞いたことありますか? とお聞きするといろいろな答えが返ってきます。
・なんかよさそうだというのは聞いたことがあるけど・・・実際どうなの?
・「瞑想」とか「ヨガ」のことでしょ? 自分には合わなそう・・・。
・「スピリチュアル」なものはちょっと・・・
・「意識高い系」の人たちのものでしょ?
確かに、「マインドフルネス」には「瞑想」や「ヨガ」を用いて行われるものもあります。しかし、「マインドフルネス」は必ずしも「瞑想」や「ヨガ」でなければいけないというものではありません。
また「マインドフルネス」は単なるリラックスやスピリチュアルなものではありません。もちろん宗教的なものでもありません。
いろいろ誤解も多いようなので、説明を加えながら
「マインドフルネス」とは?
というところから、
日々の生活に簡単に取り入れられる「マインドフルネス」
についてお伝えできればと思います。
まずは、「マインドフルネス」とは?というところから始めていきたいと思います。
マインドフルネスとは?
「マインドフルネス」とは、日本マインドフルネス学会の定義によると、
としています。
文章だけだとなんかよく分かりませんね。
もう少し噛み砕いていうと、「マインドフルネス」とは日々の生活の中での「意識」の変化を促し、その時の感情を「自覚」して「今」の状況に集中することです。
そして、その結果、物事に「自覚的」に取り組めるようになる。というのがその特徴です。
では、なぜ「マインドフルネス」が「不安」の解消に効果があるのでしょうか。
その理由をもう少し具体例をあげながら説明してみます。
まず、「不安」ってなんでしょうか。
私たちは時々「不安」になったりすることがありますが、その不安はどこからきているのでしょうか。
「うまくいかなかったらどうしよう」と感じている時、つまり「不安」を感じている時ですね、この時「心」は「今」にはなく「未来」に飛んでいます。
つまり「不安」は「未来」にあって、「今」現在の状況に感じているものではありません。
◯◯だったら・・・とふと考えたとき、それが、不安要素に基づくものであれば、あれこれと考えてしまい、結論がいつまでたってもでず、思考が「コントロール不能」になる時があると思いますが、これは未来が「不確定要素」だらけだからです。
不安要素に基づく「思考」は、考えれば考えるほど、現実から程遠いネガティブストーリーを作り出し、それが「不安」へと成長します。
数多ある選択肢の1つにしか過ぎないものが、あたかも「確定」したかのごとくつきまとい、そうなってしまうと、「不安」はさらに悪化し「暴走」しはじめます。
これは「不安」に囚われてしまった状態で、もう悪い結果しか想像できなくなります。
このような状況は意識的にできあがるものではありませんし、誰だってすすんで「不安」囚われたいなんて思っていません。
不安に囚われてしまいそれから逃れることができないときは、「不安」は無意識に起こり、気づいたときにはもう囚われてしまっている状況ができあがってしまっているのです。
なんとも厄介ですが、これは実は「心」が持っている性質によるものなのです。
ある研究によると、普段の人の思考の半分は現在のことに向いていないと言われています。
普段からヒトの「心」は目の前のことではなく、関係のない思考になりがちです。あたかもさまよっているかのように見えるのでこのような状態を「マインドワンダリング」と呼ばれています。
何となく窓の外に目を向けると、雪が降り始めていて、それが目に入ったとたん
「雪か・・・今朝寒かったのはそのせいだったのか・・・そういえばもうすぐクリスマスだなぁ・・・今年はコロナで遊びに行けないし、どうしようかなぁ・・・ソロキャンプ・・・寒いか・・・何か美味しいものでも食べたいなぁ・・・あ、そういえば、ふるさと納税の返礼品で届いたものがあったな・・・でもそれだけじゃぁなんか寂しいなぁ・・・なんかほかにもネットで注文しようかな・・・この前買ったのは、えっと・・・」
と、こうなるともう目の前のことはどうでもよくなり、何を買うか考える旅に出てしまい、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
こんな経験ありますよね。
そして、そのような性質をもつ人の心は、何かのきっかけで「不安」という囚われやすい思考を得てしまうと、抜け出しにくくなってしまうのです。
ここで、先ほどの「マインドフルネス」の定義をもう一度見て見ましょう。
でした。
「今、この瞬間」というところがポイントです。
「不安」は不確定要素だらけの未来に向いた時に起こるものですから、「マインドフルネス」により意識を「今」の現実に引き戻すことで、未来の起こるかどうかわからない「不安に囚われた状態」から抜け出すことができるようになります。
もちろん、不安要素が解消されなければ、ふたたび「不安」がむくりと首をもたげるかもしれません。しかし「現実」に戻る方法がわかれば、たとえそうなったとしても再び「不安」に囚われて身動きが取れなくなることはなくなります。
ですので、意識を「今」に向ける「瞑想」や「ヨガ」が「マインドフルネス」で活用されているのです。
「不安」を引き起こしている「未来」の事は、まだ実際に起こっていません。
起こっていないことで「不安」に振りまわされそうになったとき、「マインドフルネス」によってそのことに「気づき」、良い悪いは評価せず、「今この瞬間」に意識を戻し、今すべきことに集中できるようになります。
その結果、「不安」により無駄に時間をとられることがなくなり、振り回されることもなく、良い未来を作る行動が「今、この瞬間」から取れるようになります。
なんか「マインドフルネスって良さそう」ってなりませんか?
さて、前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
次は、日々の生活に簡単に取り入れられる「マインドフルネス」についてです。
日々の生活に簡単に取り入れられる「マインドフルネス」
「マインドフルネス」を「瞑想」や「ヨガ」以外で簡単に取り入れられる方法についてですが、
・毎日必ずできて
・美味しく
・なんならダイエットにもなり
・食費も節約できて
・健康一直線
な方法ですのでぜひ取り入れてみてください。
それは、「マインドフル イーティング」と呼ばれる方法です。
食事は基本的に毎日するものですので、改めて「瞑想する時間」「ヨガをする時間」などのように別に時間を取る必要もなく、次の食事の瞬間から行うことができます。
この方法はかなり不安改善効果が高いことで知られています。
簡単に言えば、「全集中の食事」です。
「なんだ、そんなことか・・・」、そう言わずに試してみてください。
具体的には以下のようにします。
1 スマホ、携帯は目の届かないところに置きます。
2 食べる前に「視覚」、「嗅覚」、「触覚」で味わいます。
食材の見た目、形、色、さらに表面のテクスチャまでも観察します。穴があくほどよくよく見ます。匂いも、その匂いの粒子が見えるくらいの意識で体に取り込みます。触れられる食材であれば触れてその触感を確かめます。硬さや柔らかさ、どのように硬いのか、どのように柔らかいのかを確かめます。箸からから伝わる感覚でもいろいろわかることがあります。
3 「視覚」、「嗅覚」、「触覚」で味わった結果、自分の体に起こった変化を客観的に観察します。
唾液が出てきましたが? どこからどのように出てきましたか? 空腹感が増しましたか? 空腹感はどこからきましたか? 何か思い浮かぶものがありましたか? いろいろな感覚、現象、変化が起こったと思います。隅から隅まで観察しましょう。
4 いよいよ、食べ始めます。
一口、口に入れて、口の中でその触感を調べます。一口入れたら一旦箸は置きましょう。立て続けに食べてはいけません。「視覚」「嗅覚」「触覚」で味わったあと、実際に口に入れた時にどのような感覚の変化が起こったかも自分の体の変化も観察します。
5 よく噛んで飲み込みます
歯ざわり、喉の感覚も観察し続けます。五感を総動員して、ひとくちも無駄にすることなく、食べ物を味わい尽くします。
さながら、砂漠を長時間歩き、一口の水を飲んだ時に水の分子までも味わい尽くすかのごとく、その口の中の感覚に集中します。
これ、やってみると、意外に楽しくもあるんです。
これができるようになると、食事の楽しみが格段に増えます。
唐揚げ「どーーーん」 のような食事もそれはそれで美味しいのですが、一つひとつ、食材のおいしさを味わいつくすことで、食事の楽しみが格段に上がります。
ひとくちごとに、味や食感が変化するため、美味さをあますところなく味わい尽くせるので、楽しくて仕方なくなります。
また、ゆっくり味わうので、消化にもよく、食べ過ぎもなくなり、血糖値は安定し、食費も抑えられ、さらには「心」も安定するのですから、その効果は絶大です。
どうですか? 次の食事が待ち遠しくなってきませんか?
自宅にいる時間が長くなっている今、マインドフル イーティングを実践するチャンスです。
ぜひチャレンジしてみてください。
ただ、ちょっと難点なのが、徹底的に味わいつくすと時間がかかってしまうことです。
ですので、毎日、毎食でなくてもOKです。
まずは週1回からでもよいので、ご自宅で試してみるところからはじめてみてください。
そして最後に大切なポイントをもう一つ。
「お腹をすかせてから食べること」です。お腹が空いていない状態で食べると、食べることへの集中力が持続しませんので、しっかり体を動かしてお腹をすかせてから食べるようにしましょう。
「マインドフルネス」の応用
「マインドフル イーティング」ができるようになると、日常生活のいろいろなことが「マインドフルネス」のトレーニングになります。
より心が未来に引っ張り回されず、脳が暴走することがなくなります。
例えば、食後のお皿洗い。
食器を「今」洗うことに集中し、食器の色・形、食感、水の温度、洗剤の泡の状態、汚れがきちんと落ちているかどうかなど、マインドフルネスイーティングと同様の過程で行うことで、マインドフルネスが実行できるようになります。
このように、マインドフルネスは瞑想やヨガだけが可能にするものではなく、日常生活の行動にも落とし込むことができます。
「見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観る」ことができれば、それはもう「マインドフルネス」です。
もちろん、時間がある方は、「瞑想」、「ヨガ」にチャレンジしてみるのも良いと思います。
日常生活に取り入れらる「マインドフルイーティング」お試しください。
また、体の調子を崩してしまっている時には、自然の力を利用する「漢方」も効果的です。
意識のあり方の変化を促す「マインドフルネス」と内側から自然の力で体調をコントロールする「漢方」の相性はとてもよいため、体調に不安がある場合は漢方での体調管理も合わせて行ってみてください。
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