新型コロナ、重症化のリスク因子

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

新型コロナウイルス感染症は重症化すると呼吸不全を起こすのが問題です。

重症化の因子として高齢者、基礎疾患(心血管疾患、糖尿病、慢性呼吸器疾患など)がある方が今までのところ考えられていますが、これだけでは説明がつかない重症者の報告もあります。

この状況を説明する要因の1つとして「遺伝子」の関与が考えられています。

今回の研究は重症化因子として遺伝子の影響を分析した報告です。

イタリアとスペインの病院で重症化した患者さんの遺伝子を調べたところ、重症化リスクと関係する変化が見つかりました。

具体的には第3染色体(遺伝子座3p21.31のrs11385942)、第9染色体(遺伝子座9q34.2のrs657152)に変異が見られることがわかりました。

新型コロナの重症化要因(タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院)

(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2020283 Figure 2より引用:オレンジの点線を超えると、重症化と関連)

第3染色体の変異による重症化リスクは1.77倍、第9染色体の変異による重症化のリスクは1.32倍と増加していました。

第3染色体の変異については、複数の遺伝子に影響が及んでいることもわかり、コードする6つの遺伝子のうちで、SLC6A20はACE2の発現に関連していることやその他の遺伝子にはサイトカインと関係がありますので、重症化に影響を与えていそうな感じがありますし、第9染色体の変異については血液型のABO遺伝子座の変異で、これは、最近話題の血液型により重症化のリスクが異なるという報告にも一致します。

血液型別のリスクについてはA型は他の血液型と比べ重症化リスクが45%増加、O型は他の血液型と比較して、重症化リスクが35%低下していました。

もちろん重症化のリスクはこれだけで決定されるものではなく、今後の検証を待たなければなりませんが、どうやら上記のような傾向はありそうです。

このような研究が集まり、積み重なることで、今後の感染対策がより進んでいきます。

多くの研究者の方の力でこれだけ短期間で未知のウイルスが既知のウイルスとなり、少しずつその対策が確かなものになってきています。

早い収束と、以前とは違う生活様式になりますが、少しでも穏やかな日々が戻ることを願います。

研究者の皆さま方に感謝をしつつ、今後の検証に期待をしたいと思います。

 

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