ポリファーマシーを防ぐために

こんにちは。相模原タナココ漢方薬局、鍼灸接骨院です。

今日は真夏日になりそうです。熱中症に十分注意してお過ごし下さい。

 


高齢者の多剤服用が問題になっています。

年齢を重ねると、薬の体の中での動きや反応が変わってきます。

そのため、処方された薬同士での相互作用が起こりやすいとされています。

また身体機能や生活環境も変化し、服薬に問題を生じることもあります。


高齢者は複数薬を服用することがありますが、その際特に問題を起こすものを「ポリファーマシー」と呼びます。


薬は必要があって処方されますが、必要なくなった時に「中止する」決断をするのは難しいです。

今回の研究は薬剤中止の手助けになりそうな報告です。

 

80歳以上の569名の患者さん(平均年齢84.8歳)を対象にしたランダム化比較試験です。少なくとも2種類の降圧薬を服用し、収縮期血圧が150mmHg未満の患者さんについて行われました。

上気の患者さんを、2つのグループに分けて、1つは減薬、1つは通常の治療で経過を観察したところ、12週間後では両者の血圧コントロールには違いがありませんでした。

 

血圧の薬をやめたとことで、血圧が上がり、有害事象が発生するかもしれない、今血圧が落ち着いているから薬は続けておこうかな・・・という流れで処方が続くことがあります。

 

一方で、服用していること自体にもリスクはあります。副作用や相互作用については今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫ということにはなりません。

 

やめられる薬はやめていくことで、ポリファーマシーを防ぐことができます。血圧の薬に限らず薬の種類が多い場合は、減薬ができるものかどうか確認・相談しながら治療を受けましょう。もちろん継続が必要な薬もありますので、自己判断での中止は厳禁です。

 

減薬をする上でも体調管理は重要です。漢方・鍼灸・接骨のサポートでお手伝いしますのでご相談ください。

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