睡眠時無呼吸

睡眠時無呼吸

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。英語の 「Sleep Apnea Syndrome」 の頭文字をとって SAS(サス)と呼ばれています。

10秒以上の呼吸停止が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間に5回以上あれば、睡眠時無呼吸としています。

寝ている間に無呼吸があってもなかなか気付くことができないために、多くの潜在患者がいると考えられています。

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睡眠時無呼吸の原因

睡眠中に呼吸が止まってしまう原因は大きく分けて2つあります。

(1) 空気の通り道が狭くなって、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)
(2) 呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)

このうち閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)では「肥満」が大きなリスクとされています。この場合、減量することでが改善されますが、具体的な要因については今までよくわかっていませんでした。

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睡眠時無呼吸の影響

睡眠時無呼吸となると血液中の酸素濃度が低下します。この状態は体にとっては非常事態ですから、それを解消するために交感神経が緊張し、心拍数や血圧を上昇させて体内に酸素を取り入れようとします。これは運動しているのと同じような負担を心臓にかけてしまうことになります。

睡眠中に何回も、そしてそれが日々繰り返されるわけですから、心臓に蓄積する負担は大きなものとなります。

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睡眠時無呼吸は単に呼吸が止まるだけの症状ではなく、このような交感神経の緊張状態が続くことで、心臓や脳、血管に負担をかけ、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などを合併するリスクがあることがわかっています。

 

今回の研究では、閉塞性無呼吸タイプの原因の一つとして「舌」の脂肪が関係している可能性が高いということがわかりました。減量の前後で睡眠時無呼吸と舌の脂肪の関係をMRIで調べたところ、舌の脂肪が減少すると睡眠時無呼吸も減少していました。

肥満の方で頸部に脂肪が多く付着しているような場合は「閉塞性」を引き起こす可能性が高くなると言われていましたが、頸部の脂肪ではなく、舌が「肥満」していることも大きく影響しているようです。

舌は筋肉のイメージが強かったので、少し驚きましたがこの知見は今後の治療に役立ちそうです。

減量には食事内容の見直しと運動が有効ですが、+αとして漢方の併用効果的です。基礎代謝の各部位の割合で内臓の占める割合(脳を除く)は約4割と言われ、筋肉による基礎代謝より大きいとされています。内臓からのアプローチも減量には有効ですので、漢方も合わせてお試しください。

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