
悲しみが教えてくれる、本当の気持ちの見つけ方
泣きたいわけじゃなかったのに、気づけば涙が出ていた。
怒るつもりなんてなかったのに、言葉が詰まって黙り込んでしまった。
誰かに「どうしたの?」と聞かれても、自分でもよくわからなくて、ただ「なんでもないよ」と笑ってしまう──。
そんなふうに、「悲しみ」だけがそっと先にあらわれる瞬間、ありませんか?
本当はもっと違う感情だったはずなのに。
悔しさ、怒り、不安、寂しさ、やりきれなさ。
それでも、なぜか私たちは、「悲しい」としか言えないことがある。
それはきっと、心が長い時間をかけて身につけてきた、生きるためのやり方。感情に名前をつけられなかったあの日々が、静かに教えてきた心の「守り方」。
でも、その悲しみの奥には、まだ出会えていない気持ちが眠っているかもしれません。
今日は少しだけ、「悲しみ」の奥に潜む心の声に耳を澄ましてみませんか。
目次
- 悲しみは、いちばん静かなSOS
- 「悲しむ」ことでつながりを保とうとする心
- 自分のほんとうの気持ちに、まだ出会えていないだけかもしれない
- 今日は、悲しいままでもいい
- その悲しみの先にあるもの
- もしひとりで向き合うのが難しいときは
悲しみは、いちばん静かなSOS
誰かの言葉に傷ついたとき、ふいに目が潤む。
本当は「なんでそんなこと言うの」と怒りたかったのに、怒ることができなくて、ただ心の中がじわっと濡れていく。
それはきっと、怒ったら嫌われるかもしれない、責められるかもしれない──そんな不安を、ずっと一人で抱えてきたから。
悲しみは、そんなときに出てきてくれる「やさしい感情」でもあります。
怒りや怖さのかわりに、静かに「つらいよ」と教えてくれる。
誰にもぶつけない、でもたしかに感じている心の叫びなのです。
「悲しむ」ことでつながりを保とうとする心
大切な人との関係では、怒ることやぶつかることがこわくなることがあります。
「こんなこと言ったら、嫌われてしまうかも」
「文句を言ったら、もっと遠ざけられてしまうかも」
そう感じたとき、私たちはよく、怒りや不満のかわりに「悲しみ」を選びます。
「わかってもらえなくてつらい」
「ちゃんと大切にしてほしかった」
そう伝えたかったのに、うまく言えなくて、涙だけが流れる。
悲しみは、ときに関係を壊さないための、小さな防波堤になります。
それが、いつのまにか癖のようになって、自分でも気づかないまま「悲しむこと」が習慣になっていることもあるのです。
自分のほんとうの気持ちに、まだ出会えていないだけかもしれない
悲しみがやってくるとき、その奥にはべつの感情が隠れていることがあります。
「傷つけられて悔しかった」
「わかってもらえなくてさみしかった」
「見捨てられるような気がして怖かった」
でも、そういった感情は、過去のどこかで「感じてはいけないもの」として封じられてしまったのかもしれません。
だから今も、悲しみのほうが安全に思える。
けれど、自分の心のなかで本当は何を感じているのかに気づけたとき、悲しみは少しずつほどけていきます。
そして、感情の奥にある「ほんとうの願い」が見えてくるのです。
今日は、悲しいままでもいい
無理に変わろうとしなくて大丈夫です。悲しいときには、ただその悲しみを認めてあげることが、いちばんの癒しになります。
でも、もしも「ずっとこのまま悲しみに包まれているのはしんどいな」と感じたら、そこから少しずつ抜け出す方法もあります。
たとえば、自分にこう問いかけてみてください。
「この悲しみの奥に、どんな気持ちがあるだろう」
「もし言葉にできるとしたら、なんて言うだろう」
怒りかもしれない。さみしさかもしれない。
もしかしたら、「もっとそばにいてほしかった」という声かもしれません。
気づくだけでいいのです。
自分の感情に、やさしく名前をつけてあげるだけでも、心は少しだけ軽くなっていきます。
その悲しみの先にあるもの
悲しみは、あなたがあなた自身を壊さないようにと選んできた、静かな盾。
だから、悲しんできたことを責めなくていい。
泣いてしまうことも、言葉にならないことも、全部あなたの大切なやり方だったのです。
でも、悲しみの奥に眠っている「ほんとうの声」に耳をすませることができたら、心はもっと自由になっていきます。
もしひとりで向き合うのが難しいときは
感情の奥を見つめるのは、ときにひとりでは難しいものです。
悲しみの輪のなかで立ちすくんでしまったときは、無理に抜け出そうとしなくていいのです。
けれど、誰かと一緒に言葉を探してみると、それだけで心がすこしゆるむことがあります。
専門家との対話は、自分でも気づいていなかった気持ちに出会う、きっかけになります。
「こんな話、してもいいのかな」「言葉にならなくても、聴いてもらいたい」
──そんな気持ちがふと浮かんだなら、それは大切な一歩です。
感情に「大小」はありません。
つらさに「正しさ」は要りません。
あなたのそのままの気持ちが、安心して受けとめられる場所があります。
少し深呼吸して、一緒に、心の荷物をほどいていけたらと思います。
あなたの声に、そっと耳を澄ます時間を、大切に育てていきましょう。
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