慢性腎臓病(CKD)と漢方

タナココ

慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)で西洋医学的にできることが少ない場合、漢方で腎機能の改善・維持ができるケースがあります。

慢性腎臓病について

「慢性腎臓病」はchronic kidney diseaseの頭文字をとり「CKD」といい、腎障害による症状が3ヶ月以上続く「腎臓病」のことを言います。

以前は「慢性腎不全」と呼ばれていた病態です。

日本では寿命が伸びる一方で、慢性腎臓病の患者さんの数は増えており、日本では約2,000万人(20歳以上の約5人に1人)が慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)といわれ、 透析患者数も約 35 万人と増加が続いており、新たな国民病とまで言われています。(CKD診療ガイド2024)

元々、日本人には「慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)」が多いと言われていましたが、日本の超高齢社会もその要因と考えられており、いずれにしても世界的に見てもかなり高い有病率です。

糖尿病、高血圧などの「生活習慣病」と関連が深く、そのほか慢性腎炎、加齢なども原因となります。

慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)の初期は自覚症状がほとんどなく、症状があらわれるのはある程度、腎臓病が進行してからになります。症状が進行した際にまず見られるのは、尿の濃縮力が低下しておこる「頻尿」です。夜間に何度もトイレに起きるようになり、さらに腎臓病が進行し、腎機能が低下すると、むくみや倦怠感なども見られるようにもなります。

慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)の進行で現れる症状
 ・夜間の尿が増える
 ・立ちくらみや貧血を起こしやすくなる
 ・だるさを感じる(疲労感)
 ・手足がむくみ、指輪や靴がきつくなる
 ・息切れする

「慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)」は早い段階で生活習慣の改善などを行うことで、悪化しないようにすることができますが、一定程度まで悪化すると自然治癒することはないとされています。

慢性腎臓病の進行リスクと朝食についての研究

最近、慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)と食生活についての研究報告で、朝食を食べないことは慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)の進行リスクとなるという報告があります。

朝食を週5回以上食べるグループと朝食を週3回以上抜いたグループに分けて追跡調査したところ、朝食を週3回以上抜いたグループでは慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)の進行リスクの発生率が2倍になることが示されました。(CKDの進行=ベースライン時からeGFRが30%以上低下)

朝食を抜くことは、軽度から中等度(ステージG1〜G3a)の慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)の進行リスクの増加と関連していることが示されました。

食生活を見直し、改めることは慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)の進行ほ予防に役立つ可能性があります。

慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)と漢方

中医学では、慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)を肝・心・脾・肺・腎の五臓うち、「腎(じん)」のトラブルと考えます。

中医学の「腎」は、人の成長・発育・生殖をつかさどる「精」を貯蔵する働きを持ち、不要な「水」を尿として排泄するのは西洋医学の「腎臓」の機能と一致します。

慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)は中医学では「瘀血(おけつ)」、「痰飲(たんいん)」といった、体の老廃物を排泄できなくなった状態のことをいいます。

「瘀血」は血の巡りが悪くなった時の「血」で、「痰飲」は水分代謝が悪くなった時の「水」のことを言います。

そのため中医学的には、慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)は、五臓の「腎」の機能を高め、「瘀血」や「痰飲」を取り除くことを主軸に置いて処方を組み立てます。

このほか、日本で考えだされた漢方の処方もあり、効果があることが知られています。西洋医学的に対処が難しい場合でも効果を発揮します。煎じ薬ですので、処方が可能な施設や薬局は限られますが、試すことに意義がある処方です。

このほか、既存の処方でも、例えば保存期、透析期の様々なトラブルに、牛車腎気丸、六君子湯、七物降下湯、八味地黄丸、柴苓湯、芍薬甘草湯、五苓散、疎経活血湯などの処方が使用されています。

サルコペニア・フレイル、降圧効果が不十分な場合、糖尿病関連腎症、蛋白尿を伴うIgA腎症、腹膜透析中の被嚢性腹膜硬化症、血液透析中の筋痙攣などは西洋薬だけでは対応が難しいことも多く、このような場面では「漢方」が期待されています。

タナココでは、実際に専門医からデータ上でも改善が見られたため、タナココの漢方を併用するようすすめられているケースもあります。慢性腎臓病(慢性腎不全、CKD)に漢方を使用することで、検査値や自覚症状が改善しているケースが多数あります。

もし、次第に悪化する腎機能検査値に不安を感じている場合はご相談ください。

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