「卵」は大切に-調整周期でも妊娠できます-

タナココ

調整周期って?

「調整周期」と称して、卵の発育、排卵チェックを行う周期を設けている施設があります

前周期の影響が残っていないか、また、卵巣を休めたり、次の採卵の準備のための「おやすみ」のようです

ときどき、その「お休み」の周期に今まで育ってこなかった「卵」が育ってくることがあります
しかし、プラノバールなどのいわゆる「リセット」のための薬が処方されるために、妊娠しないのではないかと思う方もいらっしゃいます

クリニックから「タイミングを取らないように」と指導を受けることもあるようです

プラノバールは「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」を含むホルモン剤です
機能性子宮出血・子宮内膜症・卵巣機能不全・月経困難症・月経周期異常・過多月経などの治療に使われる薬です

中用量ピルとしても使われており、一定期間服用すると人工的に高温期のホルモン状態をつくることができます

そのため服用を止めれば3〜5日程度で卵胞ホルモンと黄体ホルモンの濃度が低下して、生理前のホルモン状態となり生理を起こすことができます

ホルモン剤を服用すると妊娠できないのではないかと心配される方がいますが、プラノバールの場合は、「妊娠」しているときに近いホルモンの状態にするので、服用していれば「排卵」は起こりませんが、排卵後にプラノバールを服用すると「着床促進」の効果が期待できますので、妊娠の可能性を高めるために使用されることもあります

「ピル」であっても使うタイミングによって効果が変わります

生理周期の調整にも使えますし、避妊にも使えますし、着床促進にも使えます

以前は、採卵後にお休みすることが一般でしたのでその方法を選択している施設もあると思いますが、調整周期、お休み周期に卵が育ってきた場合、そのまま「排卵だけ」させるのはもったいないので、「採卵」もしくは「タイミング」、「人工授精」に切り替えていくケースも増えています

もちろん特別な理由があってお休みしている場合は、治療に従って進めていくことが必要です

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